約 1,143,241 件
https://w.atwiki.jp/mm2ch/pages/29.html
meet-me一のうそつきユーザー 本人はMMは釣りのみ(2012・10月現在は砦にも挑戦中)をしていると言い張るが 実際はあちこちに出没、本人風の言葉で表すと『潜入』という名のストーカー行為をしている 現在は友達広場書込み禁止処分をうけているため、 木梨 巡、水鏡 望、hamada35、火祭 錦などの副アカウントで友達広場にしばしば登場する NEW 金海 泰大 副アカウントは次々増やしているため良く観察して判別する必要がある マイキャラ「のだみ」は、元々ののだみ使用ユーザーとにゃんこ巡査の共有アカウントである。 その共有疑惑をはらすため、すでににゃんこ巡査本人だ露呈してしまった副垢を使用し、わざとのだみと敵対しているように見せることもある。 敵対する人物、叩く対象に決めた人物、自分の管理する晒しwikiを否定する人物が登場すると支離滅裂な理屈を展開し 執拗に相手に絡むのが特徴。 論戦になると、自己矛盾や自らの支離滅裂具合を指摘されるのを恐れて 順次書込みを消して行くことが多い。 meet-meに適用されることのない現実の法律を持ち込み、他者の批判や 持論を展開していることも多い。 有名アバターなどに接触していろいろストーカー行為や噂を入れ込んでる模様。 気に入らないやつは陰で悪口を言って第三者をその気にさせて通報しようとしている。 悪い奴を通報している自分素晴らしいと思っているのでは? 市場の一般に対して別のやつの悪口を言っている。 嫌な話し合いになるとチャットが長文ではなく短い単語を連続で言ってくる 例: 長文)砦に居る○○っってやつ気を付けた方が良い詐欺師で不正ユーザーだから 短文)砦に居る ○○っってやつ 気を付けた方が良い 詐欺師で 不正ユーザーだから 2ちゃんのスレで「いいだけだろ?」をレス抽出すると本日のにゃんこを特定できることが判明したが、 特定されることには無頓着なため、特に対策などはしていない。 (愉快犯がにゃんこを装うことはあるかも) 長く論戦した相手は、もれなく自分の晒しサイトに嘘情報満載で私怨掲載する。 2ちゃんねる晒し本スレにおいても、最初は私怨や捏造を否定するものの、最終的には認めてしまうという自爆を繰り返している。 meet-meと無関係なゲームの話題を例に出し、指摘された部分を逸らしてごまかそうとしたり 中途半端なPCに関する知識をひけらかし、スレ違いの話題でピンチを乗り切ろうとする傾向もある。 これらの行動により各所で不評を買い多数の人間から叩かれているが、 それらをすべて吐露之昴二 末光(泥)一人の仕業ということにしたいようである。 どんな叩きがきても、最終的には泥名指しでの反論をしている様子が頻繁に見られる。 また執拗に_アンナ叩きを繰り返す書込みもにゃんこ巡査である可能性がゼロとは言えない。 _アンナと敵対する人物を貶める目的や自分の都合の悪い話題から逸らす目的で 行っている可能性があると考えられる。 にゃんこ巡査の中身は、その知識の方向性や年代、会話の展開、複数のネトゲを睡眠時間以外費やしている状況、その発言の幼稚さから、35歳以上男性、社会経験の乏しいひきこもりニートの可能性が高い。 2ちゃんねるにおいて、携帯書き込み全規制の原因のひとつとなったことで知られる荒らしの通称「にゃん虎」と特徴が酷似しているため同一ではないかとの噂もある 本人の生息するスレッドその疑惑をふったところ即座に反応 大げさすぎるほどの拒否反応を示したことからも可能性は低くないと思われる。 にゃんこ巡査がのだみの垢を強奪するまで 昔々のだみという迷惑ユーザーがいました のだみはみんなから嫌われていてフレンドが一人もいませんでした そこににゃんこ巡査という悪名高きユーザーが表れて みんなを見返して、フレンドたくさん作れる方法教えてあげるよ のだみはこうしてにゃんこ巡査とフレンドになったのであった ともだち広場でのだみが批判されていると捨て垢でのだみを批判する人物を徹底的に叩き上げた それでも懲りない連中は自分の私怨wikiで晒していました のだみはフレンドがたくさんできたころにゃんこ巡査が突然 IDとパスワードを教えろ断るとわかっているなと脅してきました こうしてにゃんこ巡査はのだみと共有垢もっと言えばアカウント強奪に成功したのであった ■meet-me内におけるにゃんこ巡査■ 釣り仲間がいるらしく、東雲でクルーザに乗り込む姿をよく見かける。 公式イベント等で一人でしゃべっている姿がよく目撃されている ■にゃんこwikiの管理者としてのにゃんこ巡査■ 以前より「にゃんこwiki」はにゃんこ巡査にとって不都合な記事が削除・改竄されるため、管理者はにゃんこ巡査であろうとされていた 晒しスレなどで指摘を受けると必ず「あのwikiの管理者はにゃんこではなく、meet-meにすら関係ない人物であり公平な判断をしている」といった趣旨の書き込みをする事情通()が現れる しかしこの事情通()の書き込みのIDを辿ってみると、「にゃんこ巡査宛」及び「wiki管理者宛」のレスに対してまるで自分宛かのように返答している このことから、事情通()=wiki管理者=にゃんこ巡査ということが容易に推測できる つまり他人の振りをしてまで自分擁護をしなければならないほど孤独であり、 自らがwiki管理者となって不都合な記事を削除・改竄しなければならないほど普段の行動に問題があるという自覚はあるようだ また、この「にゃんこwiki」に関しては晒しスレ等において「こっちのほうが公平である」「利用者が多数いる」などと本当にそうなら必要のなさそうなアピールをわざわざ行ったり、 以下のような迷言を放つことにより自ら利用者の減少を加速させている + 「新聞社のドメインを使用しており、個人特定ができる」 「新聞社のドメインを使用しており、個人特定ができる」 38 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2012/10/31(水) 12 35 25.25 ID YP1WN/sE0 90人以上いますが 何か?にゃんこはwiki投稿してないし 記事も書いてない 管理人でもないしw 最初から言ってるだろ?SSないのは無効だって 一般投稿者より格下扱いなんだよ? どうしてペナルティーおってるか理解できてない? 私怨粘着繰り返してきたからだよ 利用者数みれば明らかだろ? あと1つ警告しておいてやる サイバーテロや乗っ取りフィッシングしかけ ようとしても無駄だぞ?うちのドメインは某新聞社内にあるからな 他にもいろいろ公的なのが入ってるからお縄になりたかったらどうぞと いうしかないな どういった基準で削除されてるか朝日新聞の例ださなくてもわかるだろ? だから当然荒らし行為をしてる奴のIPから実際の住所は割り出してるし そのIPリストは新聞社内のサーバーに保管されてるから消去するのは難しいってこった ※言うまでもないが@wikiのサーバーは当然@wikiのドメイン上にあり、新聞社は一切関係ない + 「@wikiの参照になぜか無関係な新聞社のDNSサーバーを経由させるというトンデモ技術を使っている」 「@wikiの参照になぜか無関係な新聞社のDNSサーバーを経由させるというトンデモ技術を使っている」 47 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2012/10/31(水) 16 30 57.36 ID bRDONcih0 @wikiでドメインがどうこうとか意味不明なんだけど意味わかって書いてるの? 51 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2012/10/31(水) 20 11 08.23 ID YP1WN/sE0 47 DNSサーバーってしってる?管理人管理部分にアクセスするときに 全員ここのDNSサーバーを介油することになる ハッタリだと思えばハッタリだと思えばいいよ バックアップサーバーも確認できてるから ttp //www.hokkoku.co.jp/ ここの新聞にお前の名前が載った記事がでないのを祈ってるよ ※「管理人管理部分」は理解不能、「介油」は「経由」の誤字と推測される 難解な用語(と本人は思っている)をチラつかせても言いくるめられなかったため、日本語が危うくなるほど狼狽していた模様 + 「ソースコードはSSLで暗号化して知識のないやつには見れないようにしている」 「ソースコードはSSLで暗号化して知識のないやつには見れないようにしている」 73 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2012/11/01(木) 03 23 15.46 ID AZDR2LhA0 65 どこのソースコードみてるんだ?SSLつかってるからわからんのかw CSSの仕組みとか偽装コンテナの仕組みすら判ってないんだろw 使えないんで首なるだけあるなw ま暗号解読は中卒程度の学力だから無理だしなw ※SSLとは通信の暗号化プロトコルであり、ソースコードを秘匿するようなものではない おそらく相手の知らなそうなIT関連の用語等を持ち出すことで優位に立ちたいという願望からの発言なのであろうが、 wikipediaや解説サイトを読んでも理解しきれずに、上辺ばかりの誤った知識を披露している その結果、わかる相手には鼻で笑われ、わからない人間には「そんな怪しいサイト使いたくねえよ」と思われてしまうだけという どっちに転んでも自分に不利な結果しか待っていないのだが当然本人はそこまで頭が回っていないようだ ■meet-me本スレにおけるにゃんこ巡査■ 本スレで定期的に「サービス終了が近い」、「規模が縮小される」といったネガキャン(ネガティブキャンペーン)を行うものがいたが、 どうやらこれもにゃんこ巡査の仕業だったようである 2012/11/1メンテ時に本スレに投稿されたネガキャン 230 :名も無き冒険者:2012/11/01(木) 09 25 00.11 ID 5z0MQtch クリカンもゲームアニマックスクリカンの時みたいにリセットされてないな 多分 メタポリス終了へのカウントダウンのための統合メンテだと思うよ よってメタポリスの金箱全リセット、ガチャ全リセットがあると思われる 晒しスレに投稿された同様のレス 45 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2012/11/01(木) 09 04 14.80 ID AZDR2LhA0 今日のメンテはメタポリス統合メンテ(消滅カウントダウン) だと予想されるので メンテ終了後に金箱、ガチャが重点されてるはず 上記の理由によりメンテ前のメタポリスクリカンはできないように リセットされてなかった(2回できちゃうからね) 晒しスレ側のIDを辿ると ①中途半端なIT用語を持ち出して支離滅裂なレスを繰り返す ②にゃんこ巡査が管理している晒しwikiに必要以上に執着している (上記の中途半端なIT用語を繰り返すレスは元々同wikiに関するやりとりから派生したもの) ③泥(吐露之昴二 末光)を敵視しており突発的に名指しで叩きだす 等、にゃんこ巡査の特徴をすべて満たす人物による書き込みであることがわかる ID AZDR2LhA0の書き込み一覧 ■meet-me晒しスレにおけるにゃんこ巡査■ 半分以上が話の流れと関係なく意味不明で支離滅裂な長文を書き込むのが特徴 IT用語、犯罪、学歴などに何かしらのコンプレックスがあるようで、傍からみれば異常としか思えないほどその手の話題を持ち出すことが多い 晒しスレに常駐し、毎日欠かさず昼夜問わずに書き込みを行うため特定は容易である もうひとつ、以下のような面白い特徴がある 「にゃんこ」及び「wiki」の単語に異常なほど敏感であり、にゃんこ巡査やにゃんこwikiに対するレスに 初めのうちは「にゃんこは~」とまるで他人であるかのように回答するのだが、 しばらくするとその「他人である」という設定をわすれてしまうのか、普通に自分宛として答え始める + 最初は「にゃんこは~」と他人のフリをするが・・・ 最初は「にゃんこは~」と他人のフリをするが・・・ 58 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2012/11/02(金) 04 45 24.14 ID PV0gIQJu0 57 にゃんこは最初からカナデ=トロミツ同一論など叫んでないぞ 吉村家と六角家を区別するようなものだ 豚骨醤油ベースの家系ラーメンには違いない 同一であることに意味はないのだよ 中卒の「カテゴリーF」だしな カテゴリーFとは 生まれついて特殊な力を持つものの、ニュータイプとして認められなかった者として 名付けられた「Fake(紛い物)」の烙印 + いつの間にか主語が自分になっている いつの間にか主語が自分になっている 73 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2012/11/02(金) 13 27 21.02 ID tz6tsXoL0 のだみが叩かれているとにゃんこのサブがでてくるのはどうしてかな? 74 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2012/11/02(金) 16 20 59.44 ID PV0gIQJu0 73 いや だから手下もサブもだしてないんだが? そもそも のだみには関わる気が全くないんだが? 地雷って言うかあれはやばすぎる地雷だろ? のだめで なく のだみ だし 野田見 って方がわかりやすいか fielding wacher まあそういう意味合いだな シリアにはのだみには関わるなというし指示は出してるな 関わりたい奴が関わればいい こちとらごめんだし巻き込むな ※ついでにサブアカウント持ちであることも自白している これについては「一人称が"にゃんこ"なのでは?」との推測もでているが、さすがに N O T H A N K Y O U ! /\___/\ / / \ \ | (●), 、(●)、 | | ,,ノ(、_, )ヽ、,, | | ,;‐=‐ヽ . | \ `ニニ´ . / /`ー‐--‐‐―´´\ .n n nn nf||| | | |^!n f|.| | ∩ ∩|..| |.| | ! } {! | ヽ ,イ ヽ イ である ■2012/11/27■ これをみてどう感じるかはあなた次第 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 有害 189 (54%) 2 キチガイ 69 (20%) 3 精神患者 28 (8%) 4 死ね 18 (5%) 5 こっちくんな 10 (3%) 6 ゴリホーモ 9 (3%) 7 ある意味神である 7 (2%) 8 無害 5 (1%) 9 パーソナリティ障害者 4 (1%) 10 いい人 3 (1%) 11 こっちみんな 3 (1%) 12 インパク知 1 (0%) 13 知らないひとです 1 (0%) 14 被害者 1 (0%) その他 投票総数 348 現在ともひろでは火祭錦というサブを使って書き込みをしている模様 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/83452/pages/11040.html
梓「……ハァ」 梓「……はぁーあ」 『次のネームはあずにゃんが私にいろいろされちゃう内容がいいなー』 梓「…………」 梓「あぁ~!!」 梓「どうしよう……」 梓「あんなに嬉しそうに言われたら、いまさら怖くてできませんなんて言えないよ」 梓「でもなぁ……やっぱり怖いもんは怖いし……」 スリスリ 梓「んっ……うぅ、ふぅ」 梓「こ、こんな小さなとこに唯先輩の指が……入るわけ……ないじゃん……」 梓「んぅっ……つ」 梓「あ、あれ……また無意識に……ふぁ……ん、だめな子」 梓「唯先輩のこと考えてると……ハァ、いつもしちゃう……んん」 梓「あ、だめだめだめこれ以上は……」 スリスリ スリスリ 梓「んんっん……あう……ああっ」 梓「どうして……どうしてこんなに切ないの」 梓「唯せんぱぁい……してほしいです……」 梓「でも、不安なんです……んんっ、あっ」 梓「唯先輩は……やさしくしてくれますか……?」 梓「あっ……んあぁ~っ! ああだめキちゃうっ!」 梓「んぅ~~!! ううっ」 梓「……はっ……はぁー……ふぅ」 梓「あぁ……」 梓「すごい罪悪感……」 梓「寝よ」 梓「明日唯先輩に会ったらどんな顔すればいいんだろう」 梓「いつもどおりで……いいのかな……zzz」 …… 唯「あずにゃ~ん、おっはよー」 ダキッ 梓「うにゃ!」 唯「おぉー今日も髪の毛つやつやーいい匂いー」 梓「お、おはようございます。嗅がないでください」 唯「ねぇねぇ今日であの原稿終わらせちゃおうよ、あずにゃん先生!」 梓「は、はい。そうですね」 唯「放課後がたのしみ~」 梓「えぇ……」 唯「どうしたの? 浮かない顔して」 梓「いえ、ちょっと悩み事が……そういう時期なので」 唯「あー、部数どうしようかとか? 売れなかったらやだもんねー」 梓「そ、そうです……そんな感じ……」 唯「一緒にがんばろ!」 梓(一緒にがんばろ……か) 唯「えへへ~」 梓(このだらしない笑顔をみてるといいようもない不安が……) 梓(もちろん信用はしてる……) 梓(けど唯先輩は普段されてばっかりだからやりかたホントにわかってるのかな……) 梓(も、もちろんするって決めたわけじゃないけどね!) 唯「にへ~、あずにゃんまたねー」 梓「はい」 梓(緊張する……) …… 梓「……」カリカリカリカリ 梓「……」カリカリカリカリ 梓「……よし」 梓「これで放課後はココとこのページだけで済みそう」 梓「ふー、これでようやく一息つけるかなー」 梓「あ、授業きくのわすれてた……どんまいどんまい」 梓「そういえば最近のノートみても落書きばっかり」 梓「いやいや、おかげで画力はあがったけどね」 梓「この間のテストもさんざんだったなー」 梓「お小遣いが下がると新しい画材も買えないよ」 梓「ま、その分これがお金をもたらしてくれるけどね!」 梓「私と唯先輩の愛の結晶……ふふ」 梓「最悪でも100部は売れるといいなぁ……」 梓「いや、ここは300……無理かなー」 梓「私と唯先輩的には傑作なんだけど。客観的評価がまだわからないし」 梓「誰かにみせる……誰に」 梓「無理だよね……こんな内容……理解してもらえるはずもない」 梓「てか恥ずかしいし」 梓「あ、メールだ」 梓「…………はぁ……またか」 梓「困った人だなー」 梓「えっと、いまの時間は……うわぁ」 梓「10分そこらで終わるかなぁ」 梓「……もうっ」 うえーんあずにゃーん またしたくなっちゃったよぉ(T0T) いつもの個室でまってるからきてねー by愛しの唯先輩 梓「……行こう」 梓「最近毎日だよね……」 梓「いや、私のせいかもしれないけど」 梓「……だめだなぁ」 梓「私もそのうちこうなっちゃうのかな……」 4階女子トイレ 梓「きましたよー」 唯「……ハァ……んぅん」 梓「一人でしてるんですか」 唯「待ちきれなくて……あぁん」 梓「かえっていいですか?」 唯「だ、だめー! してよ!」 梓「…………」 唯「はやくぅ!」 梓「……唯先輩忘れたんですか? 人にモノを頼むときは」 唯「あ……はい、私の汚らわしいお◯んこを梓様の可憐な指でいじめてください……」 梓「…………」 梓(どうしてこうなったんだろう……どこで間違えた) 唯「お願いします……もう唯は限界ですぅ……」 唯「気持よくなりたいです……」 梓(ほんとすいません。新しい世界に無理やり飛び込ませてしまって……) 唯「梓様ぁ……」ウルウル 梓(でもかわいい……) 唯「梓さまぁ……」 梓「……タイツとパンツ脱いでください」 唯「はい!」 スルスルストン 梓「……もう、こんなに汚しちゃって。この後どうするんですか」 唯「我慢してまた履きます……」 梓「だーかーらー、代えを持ってきてくださいって言ったじゃないですか」 唯「だって一日に何枚も洗うと……」 梓「年頃の女の子ですから、なにもおかしいことはないですよ」 唯「はい……」 梓「じゃあ、ちゃっちゃとやっちゃいますね。あと五分ほどしかないので」 唯「お願いします……」 梓「……」 チュクチュク 唯「んぁ……ふぅん!」 梓「……」 クチュ チュク 唯「あぁ! ……梓さまぁ!」 梓(ムードなにもあったもんじゃない……) 唯「そこは……んぅ! だめです」 梓「…………」 梓「もうイッちゃいましょうね?」 ヌッチュヌッチュ 唯「いやぁ……ああああっ!」 梓(早く戻らないと授業に遅れちゃう……) 唯「んんぅ……あっ、あっ! だめイクっ!」 梓「イッてください。ほら、ほら」 唯「ああぁあ! あずさ……あずにゃん!」 梓「我慢しない!」 ズチュズチュズチュ 唯「もっとしたいよぉ……もっと」 梓「時間ないんですから、ほらぁ!」 グチュグチュグチュヌッチュ 唯「ひゃああん!! んんぅ!! あっ!?」 梓「イッて! イッてよ!」 ズチュズチュヌチュジュッポ 唯「ああ~~っ!!? あぁっ!?」 梓「あ、終わった」 唯「う……あぁ……あ……ハァ、はぁ」 梓「いいイキっぷりでしたよ。それじゃあこれで」 唯「……」 ガシ 梓「ちょ、ちょっと離してください」 唯「あずにゃ~ん……えへへ」 梓「もう終わりです! 満足したでしょ?」 唯「えへー、まだだめー」 梓「にゃああもう! 今日はもうダメ!」 唯「えーつまんなーい……」 梓「せめてじゃあ放課後まで我慢してください」 唯「やだやだー、いまもっかいしたい気分なの!」 梓「わがまま言わないでください。時間が時間なんですから」 唯「また一緒にさぼろうよー」 梓「最近サボりすぎです! ただでさえ授業ついていけてないのに」 唯「先輩の私が教えてあげるよー」 梓「1年の問題でつまづいてる唯先輩が何いってるんですか!」 唯「うー、でも離れたくないー」 梓「離してください! 私は真面目なんです」 唯「……むぅ、じゃあ絶対だよ?」 梓「なにがです」 唯「絶対放課後してね?」 梓「……原稿が終わったら……たぶん」 唯「ひどいよ! 私をこんな体にしてそんな冷たい態度とるなんて」 梓「そ、それは……申し訳ないと思ってます」 唯「ねーあずにゃん、やっぱりこれはフェアじゃないよね」 梓「え?」 唯「ずるいよ。私だけ気持ちよくなるなんておかしい」 梓「あ、あの……」 唯「もしかしてまだ心の準備できてないの?」 梓「はい……」 唯「……」 梓「ゆ、唯先輩……」 唯「わかった」 梓「わかったって……」 唯「私、いまの原稿がおわったらあずにゃん襲う」 梓「えぇ!?」 唯「これはもう決めたから」 梓「そ、そんな……」 唯「でもあずにゃんには二つの選択肢があります」 梓「え……? あっ、ま、まさか……」 唯「ひとつは合意の上でのラブラブえっち」 梓「……う」 唯「もうひとつは……はじめてが悲惨なレ◯プか」 梓「うわあああっ!」 唯「選んでいいよ? じっくり考えて?」 梓「……うぅ」 唯「私としては、あずにゃんとイチャイチャしたいなー」 梓「……そうですよね……ハァ」 キーンコーン 唯「あ、予鈴なっちゃった」 梓「!」 唯「放課後まであと3限」 梓「!!」 唯「漫画かく時間加えるとあずにゃんの初体験までは……残り」 梓「……」 唯「6、7時間ってとこかな?」 梓「あぁあ~~」 唯「ほら、行かなきゃ。しっかり考えてきてね?」 梓「うぅ……」 唯「解答がない場合は自動的に後者だから!」 梓「うぅ……唯先輩……ほんとあの時はすいませんでした」 唯「すぎたことをどうこう言ってもしかたないよ。だって私もう処女じゃないもん」 梓「うわああああん!!」 …… 梓(結局遅刻しちゃった……怒られた……) 梓「はぁー……」カリカリ 梓「なんかやけに筆すすむなー」 梓「ってだめじゃん! これ書き終わったら……ひぃ」 梓「困った……まさかこんな逆襲があるとは」 梓「きょ、今日はどんなパンツ履いてきたっけ……」 梓「ってちがーう! なんとか煙に巻かないと」 梓「それはそれでひどいかもしれないけど」 梓「あ! そうだ放課後黙ってとんずらしちゃえば……」 梓「……それもだめだ……絶対迎えに来る……」 梓「それに下手にたちまわれば、憂という刺客もやってくる」 梓「……」ブルブル 梓「あ、あはは……なんだか寒くなってきたなー」 梓「あー! 風邪引いたことにして早退しちゃえば!」 梓「……ごめんなさい」 梓「こんな臆病なくせに……唯先輩にひどいことして」 梓「うぅ……もうなんて謝ればいいか」 梓「あ、原稿に涙が……ヒグ」 ゴシゴシ 梓「滲んじゃった……ここ描き直しだ」 梓「ごめんなさい唯先輩……」 梓「ごめんなさい唯先輩……」 梓「ごめんなさい……」 梓「ごめ………なさい」 梓「……」 梓「こんだけ謝れば、ま、いいでしょ」 梓「あとはうまく逃げる口実がつくるだけ」 梓「だって私……まだこんなに小さいし!」 梓「指でとはいえ、できるわけないよね!!」 梓「ん、またメール」 ゼッタイ、ニゲナイデネ <◯> <◯> 念のため憂を監視につけました 放課後待ってるよ(^^) by愛しの唯先輩 梓「終わった……」 梓「さようなら私のはじめて」 6
https://w.atwiki.jp/83452/pages/13087.html
1 2 3 4 唯梓 2011/04/24 http //hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1303651817/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る 終始ニヤニヤしながら読んでた 平和な唯梓はほんと最高だわ -- (名無しさん) 2017-01-28 20 41 37 唯梓はエロくても癒しがあるよね。なんか -- (名無しさん) 2014-06-25 02 58 52 えろにゃんかわいいにゃん。 -- (名無しさん) 2013-04-04 05 21 37 あずにゃんが何気に唯を呼び捨てにしてるのが地味にツボだ 軽音部の先輩モードと恋人モードを使い分けてるのかな? -- (名無しさん) 2013-04-04 02 10 47 やべ、これすげー良い 一番気に入った -- (名無しさん) 2012-10-17 00 17 06 唯!その映像売ってくれ!諭吉10人でどう? -- (さらば諭吉) 2012-08-06 00 15 58 自分の声や姿にドン引きするところで笑った -- (名無しさん) 2012-07-29 05 45 50 やはり唯梓「だけ」は格が違うな激しく癒された -- (名無しさん) 2012-07-29 02 21 34 カットしたところも読みたいです -- (名無しさん) 2012-07-28 21 15 16 ええのう -- (名無しさん) 2011-05-11 22 58 07
https://w.atwiki.jp/junchankawaii/pages/35.html
純「そうなんですか?」 唯「そーだよ!ごくごくごく、っかー!ビールが苦い!」 純「・・・・・・」 唯「ところで純ちゃんかわいいねえ、その髪とかお目目とか!」 純「はあ、ありがとうございます。鳥の手羽先頼んでいいですか?」 唯「これからは純ちゃんに抱きつくよ!」 純「どうぞ。すいません注文お願いしまーす」 唯「たとえ純ちゃんがどんなにいやがろうとも・・・お?」 純「はい、どーぞ。お好きに」 唯「・・・いやがらないの?」 純「ええ。いいですよ、やるなら早くしてください」 唯「そんなんじゃダメー!もっとこう…」 唯『げへへへへ、お嬢ちゃーん』わきわき 純『やめて、ちかよらないで・・・!』 唯『よいではないかよいではないか』 純『やだよう・・・たすけてよお』ぐすん 唯「って感じじゃなくちゃダメだよ!」 純「そーですか?」 純「じゃあ、そんな感じにしますよ。やだ、先輩、抱きつくなんてやめてください!」 唯「わあ純ちゃんそれ笑顔だよ!」 純「はい!」 唯「棒読みじゃん!もっと感情こめて!」 純「そう言われても。唐揚にレモンかけちゃいますね、先輩サラダ要りますか?」 唯「うー、なんでそんな落ち着いてるのさあ!女の子はそんなんじゃ駄目だよ!貞操の危機なんだよ!」 純「って、そんな大げさなー。はい、サラダ」 唯「あずにゃんはもっとリアクション大きかったのに・・・」ぶすっ 純「だって私、いやじゃないですから」 唯「?」 純「憂のお姉ちゃんに抱きつかれるの、やじゃないです」 唯「うへ!?」 唯「なななななななな」ぷしゅー 純「な?だから別にいいじゃないですか」 唯「けしからん!けしからんよ、純ちゃん!」 純「なんでですか?」 唯「だから、女の子なんだからお淑やかじゃないと!急にそんなこといっちゃ めっ、だよ」 純「それって女性差別ですよー?」 唯「うえ、そうかなあ」 純「謝ってください」 唯「ごめんなさい」しょぼん 純「よろしい!あ、お兄さん、生中2追加で」 唯「あれー?」 純「で、えっとなんでしたっけ?」 唯「だから、あずにゃんに抱きつくの飽きたから純ちゃんに抱きつきたいんだってー」 純「梓が泣いちゃいますよ。私は別にかまいませんけど」ちびちび 唯「ごくごく・・・でも、ごくっ・・・」 唯「もっと抵抗してくんないと盛り上がんないよお・・・むしゃむしゃ」 唯「鶏肉おいしい・・・」 純「先輩、無理しないで飲むペース落とした方がいいですよ」ごくごく 唯「純ちゃん、もっといやがってよおおお・・・おっぱいもんじゃうぞー」 純「それも、ちょっとならいいですけど・・・」 唯「なんでさー」 純「さあ、なんででしょうね・・・」 唯「どうしたら嫌がってくれるの?」 純「たぶん無理ですよ。わたしいやじゃないですし」 唯「ふむぅ・・・ちびちび」 純「どうしたらいいか、一緒に考えましょうか」 唯「純ちゃんがわたしのこと嫌がってくれればいいと思う!」 純「だから無理ですって。演技ならできますけど、『ふやぁ、やだ・・・せんぱい、だめですぅ・・・っ』」 唯「あ。さっきより上手」 純「『ゆいせんぱいにはあずさというひとが・・・ああ』」 唯「でも演技とことわってからやられるとなんか冷める・・・」 純「それは仕方ないです。わたしは正直ものですから、自分をいつわることはできません」 唯「うっそだー」 純「唯先輩が演技でがまんすればいいんです!さあ!」 唯「もっと本格的にいやがる女の子にひどいことしたいよお・・・」 純「お酒飲むとだんだんひどくなりますね」 唯「ふゅぅ、でへへえ」 純「いーじゃないですか、人肌こいしいんでしょ?」 唯「・・・」ちびちび 純「多少のことには目をつぶって抱きついちゃいなさいって」 唯「私は理想が高いんだもん」ちびちび 純「強情ですね」 唯「なんで純ちゃんの方がノリ気になってるのかなあ」ちびちび 純「そうだなあ」もぐもぐ 純「・・・ごくん」 純「わたしが唯先輩にいやがることをするっていうのはどうかな」 唯「純ちゃんが私に?」 純「たとえばこういう・・・ちゅ」 ぱしっ 唯「・・・・・・あ」 純「やっぱり、いやでした?」 唯「あの」 純「今の、なんでもないです」 唯「純ちゃん・・・・・・ごめん」 純「あはは、なんで謝るんですか?」 唯「だって・・・」 純「面白いひとですね、憂のお姉ちゃんは」 唯「・・・」 純「先輩、わたし正直ものですから今からいろいろと正直なことをいいますね」 純「ほんとは先輩にだきつかれるなんてすごく嫌です、絶対しないでください」 純「わたし、友達の大事な人を勝手に好きになってなんかいません」 唯「・・・」 純「こころ優しいわたしが、その友達と恋人の仲が悪くなってることをよろこぶわけないですし」 純「別れたらいいのにな、とか考えたりしてないよ」 純「・・・先輩がわたしに相談してきてくれてうれしかったなあ」 唯「・・・」 純「先輩の弱ってるところにつけこんで、梓から奪おうなんて、こんなのべつにチャンスじゃないよ」 純「嘘です、ほんとはちょっと考えました。そういうの、最低ですよね」 唯「じゅんちゃん」 純「へへ、そんな顔しないでくださいよー」 純「・・・やです、やめてください。そういうのやです」 唯「・・・」 純「すみません、わたしみっともないよね」 純「泣かないでよ、先輩」 唯「じゅんちゃぁん」 純「わたしは泣いたりしませんよ。つまんないもんそんなの」 唯「ぐすっ・・・」 純「憂のおねーさん、もうわたしのことなんて誘っちゃだめですよ。かわいい彼女がいるんだし」 純「・・・そんなことしたら、期待しちゃいますから」 純「わたしの言ってることわかりますよね」 唯「・・・」こくん 純「よろしい。じゃあ、今日は朝まで飲み明かしましょうか」 唯「うん」 純「今日はなんにもなかったんです。なんにも気にしないでください」 唯「うん」 純「やなことぜんぶ忘れて飲みましょう」 唯「うん」 純「夜がながくてうれしいなあ」 唯「うん」 純「このまま明けなければいいのに」 fin. 戻る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/10910.html
~あずさのへや!~ こんな日に限って、両親が帰ってきてる。 昨日いて欲しかったのに、今日は授業中や部活の間も、帰り道でもずっと悶々としてて、期待っていうか何ていうか、すっかりそういうつもりになってたのに。 梓「ううっ……生殺し……」 生活時間がズレてるんだか疲れてるんだか、もう寝ちゃってるんだけど。 トイレに起きるかもしれないし、ヘッドホンで音は誤魔化せても、部屋に入って来られたらアウトだよ。 アンプなしでギターの練習してる時にドアを開けられたことは多々あるから、いきなり入ってこられるのは慣れてるけど……でも、えっちぃDVDの鑑賞中はいくら何でも、ねえ。 梓「今日も本だけにしよっと……」 念の為だよ。 念の為に、内鍵をかけて。 あっち側からでも、コインなんかで簡単に開けられる鍵だけど、念の為。 梓「んっ……」 カバンから、唯先輩の本を取り出す。 今日は、私の理性を押し止める封印は何もない。 表紙をめくって、昨日ちょろっと眺めただけの写真とかを、改めて鑑賞する。 梓「うわぁ……あ、あっ……見えそで見えない……くうっ!」 どきどきする。 昨日よりどきどきしてるっぽいから、ティッシュを鼻に当てながらなのに、ハナチは出ない。 まさか一日で慣れたってことはないと思うけど、うん、出ないなら出ない方が助かるっていうか。 梓「……えええ!? こんなに水着が食い込んでてもいいの!? 形がくっきり浮かんでるのに!」 モデルの人……っていうのかな、ふたりの女性が、いわゆる扇情的なポーズで写ってて。 この水着ワンサイズ小さいんじゃないかな、って突っ込みたくなるんだけども、何だかそれがまた興奮しちゃって。 梓「はうう……水着があるだけで、こんなのが普通に売られてるんだ……ん、んぅ……」 時折呟く自分の声が、酷くえろっちく興奮しちゃっていることに気付く。 どきどきして、身体の芯が熱くって。 膝が勝手にもじもじ動いてすり合ったりして、私の本能がこれ以上は取り返しが付かなくなると教えてくれてる。 ……うん。今日は、ここまでにしておこうっと。 梓「ま、まー? 唯先輩も急いで読みたいわけじゃなさそうだったし? もう二、三日借りても平気だよねっ」 誰に向けるともなく、言い訳を呟く。 このまま読み続けて本気でえろっちぃ気分になって、えろっちぃ行為を始めたらそれこそDVD見てた方がマシじゃないの? って感じだし。 ……あれ。 私、何か興奮のしどころがおかしくない? 梓「いやいやいやいやいや、こういう本は読んだ人に買わせる為に、興奮させるように作ってあるんだから……」 ちょっと違う気がしたけど、私は無理矢理自分を納得させて、唯先輩のえち本を閉じた。 ~よくじつ・ぶしつ!~ ドアを開けると、唯先輩が満面の笑みで待ち構えていた。 唯「今度こそちゃんと読んだよね、あずにゃ~ん?」 梓「いえ……昨日は親が帰ってきてたので、全然読めませんでした」 本当は読みましたけど。 後半、どんどん内容が破廉恥になってくページをめくる手を無理矢理止めて、寝ましたけど。 お陰で朝から悶々としちゃって、かつてない妙な気分ですよ。 唯「そおなの? じゃ、残念だけど返してもらおっかなぁ」 梓「……はい?」 唯「私も楽しみにしてたんだよ。でも、あずにゃんが読みたそうにしてたから貸してあげたんだよ?」 梓「はぁ……そうですよね」 意味もなく無駄な手間をかけてまで、あんなえろっちぃ本を注文するハズがない。 本当は私よりも唯先輩の方が、早く読みたかったんだよね。 梓「ええっと、本、お返しします」 唯「そだね。親御さんがいたら、えっちぃDVD見たり出来ないもんね」 梓「いえ、うちの親は今朝早くに慌てて出かけましたから、また何日かは帰ってこないと思いますけど」 唯「んじゃ、今夜は見られるんだ?」 梓「そ、そうですけど……唯先輩が注文した本なのに、当人より先に読んじゃって、申し訳ない感じですし」 唯「ううん。実はそれ、もう持ってるんだよね、私」 梓「……はい?」 唯「布教用ってやつだよ、あずにゃんにあげる。まだオマケは本当に見てないけど、素敵そうだと思ったから……ね」 ぴっ、と唯先輩が悪戯っぽく舌を出してみせる。 その舌先に、不覚ながら、私は少しばかりの生々しいエロスを感じてしまって。 梓「んっ……く……ふぅ……!?」 唯「あ、あずにゃん!?」 梓「だ、だいじょぶ、でふ……んう、ふぷっ……ふうう」 こんなこともあろうかと、ポケットティシュがコンディション・オレンジで待機中だったのです。 ほら、こうして詰めて、拭いて……平気なんですから。 唯「んふふ。あずにゃん、面白い顔だねぇ」 梓「にゅあっ!?」 唯「嘘うそ。ハナチだもん、止まるまでは誰でも仕方ないよ~」 ううっ、知られちゃった。 借りてた本で私がこんなに興奮するような子だって、唯先輩はもう確信してる。 唯「……ねぇ、あずにゃん」 梓「ふぁい?」 唯「その、もしよかったらなんだけど……一緒に、あの本の真似してみない?」 梓「んぷふっ!?」 別にいきなり鼻から大量出血したわけじゃない。 なのに私は鼻と口元を押さえて、表情を見られないように俯く為に、大袈裟に動いて。 ……唯先輩と、私が? 手足を絡めて、それどころか変なところをこすり合わせるような格好をしたり、おっぱい揉むような真似をしたりするんですか? 梓「は、はうっ、あの、はうはうっ」 唯「嫌だったら無理しないでね? 嫌々やってもつまんないだろうし、意味ないだろうし」 ……意味、ですか。 女の子同士でえろっちぃことするとなれば……いえ、何となく借りた本を読んでる途中で気付いてましたけどね。 梓「唯先輩、わざと貸してくれたんですよね。っていうか無理矢理でしたけど」 唯「嫌なら返してくれればいいんだよ」 そんな、突き放すような言い方をして。 わかってるくせに。 私があの本を読んだっていうことは、つまり、女の子同士でそういう行為に及ぶのに抵抗がないってことじゃないですか。 しかも今の私の反応を見たらわかる通り、えちぃ行為に興味津々どころか、とっても興奮しちゃったってことじゃないですか。 梓「……唯先輩。ぎゅってしてください」 唯「うん」 梓「んっ……んぅ」 いつもは唯先輩の方から飛び付いてくるのに、思い返してみると、今日も昨日も抱き着かれてなかった。 抱き着かれる感触がいつもと同じだから、計算、じゃないと思うけど。 唯「んはぁー♪ あずにゃん、あーずにゃ~んっ♪」 やわくて、あったかくて、がばっと私を包み込むように覆い被さってくる唯先輩。 ん、まぁ、今までも結構気持ちよかったんですけど……今日は、えっちぃ感じで意識しちゃうじゃないですか。 ……まさか、これを狙って焦らしたわけじゃないですよね。 梓「ちょっ、と、えと……座りませんか? 隣でも、お膝の上でも、今日はお好きなようにしていいですから」 唯「うんっ♪」 スプリングが半分逝ってるソファーに唯先輩が座って、私はそのお膝の上に。 くんくん匂いを嗅がれてるけど、今日は私も嗅ぎ返してみたり。 梓「ん、すんすん……くん……」 唯「あり? どしたの、あずにゃん。いつもと何か違うよぉ?」 梓「わっ、わかってるくせに、そーゆー言い方はズルいですよ? くんくん」 唯「えへー」 ……唯先輩って、とってもいい香り。 ぅん、胸元も……首筋も。脇の下なんかの匂いも嗅いじゃう。 唯「やん、あずにゃん……そんなとこ、恥ずかしいよぉ」 梓「んふー……いい匂いですよ。勿論、いい意味で」 唯「いい意味で、ですか」 梓「はい。いつもいつも、唯先輩ばっかりこんな気持ちになってたのかと思うと、悔しくて堪りません」 もっと早く気付いていたら、嫌がるふりをしながらでも、唯先輩の匂いを感じることが出来たのに。 こんな……唯先輩のすぐ傍で息をするだけで、幸せな気持ちになれたのに。 梓「すんすん……んっ、くんくんくん……」 唯「え、えへへへへ。恥ずかしいけど、嬉しい、かな……あずにゃん、いつも嫌そうだったから。抱き着いても文句言われないなんて」 最近は半分以上が演技だってわかってたんじゃないですか? 本当に嫌だったら必死で逃げるし、そもそも近付いたり近付かれたりしないですもん。 私は唯先輩に抱っこされたいからこそ、捕まったら大人しくしてたんですよ? 梓「言えばいいですか。文句」 唯「うーん……言われたくないかな」 唯「だって、もしかしたら本当に嫌で、でも私はあずにゃんからすれば先輩だし、逆らえない的な?」 もしかしたら、ってどういう意味なんですかね。 逆らうも何も私、普段からずけずけと自分の意見を言ってるつもりですがね。 梓「……唯先輩は、そおゆう方がいいんですか? 嫌がる後輩を無理に従わせる感じの……」 唯「ううん。嫌だったら、もう抱き着かないよ。本はあげるけど、興味なかったら捨てちゃっていいし」 悔しいことに興味があるから、昨日突き返せなかったんですけど。 そして、今もこうやって抱き着いてもらってるんですけど。 わかってるんだか、わかってないんだか、ちょっとわからなくなってきましたけど。 梓「ん……」 こお、微妙な角度で唯先輩を見上げてみる。 自分でも頬が真っ赤になってるの感じるし、もし唯先輩にその気があるんだったら、きっと……。 唯「……あずにゃん」 梓「……はい」 唯「ハナチ、止まった?」 梓「はうう」 雰囲気出したつもりだったのに、これじゃ台なしだよ。 唯先輩にその気があったとしても、鼻つっぺなんかしてたら百年の恋も何とかだよ。 梓「ん……は、はい。止まったみたいですっ」 唯「よかった。ずっと出っ放しだったら、私、あずにゃんに何も出来ないもんね」 梓「……はぃ? そ、それは、どおゆう意味なんでしょおか?」 何かするつもりだったんだ、唯先輩。 っていうことは、やぱり今のキスされたいのかどうか微妙ぽい仕草が効いてるんだよね。 ……あ、あれ? 私は……唯先輩と、そおゆう……女の子同士での恋愛関係に、なりたいと思って行動してたの? 唯「ねぇねぇ、あの本なんだけど」 梓「は……はい。まだ最後までは読んでませんが、何ていうか、読むっていうより見るっていうか」 血は止まったみたいだから、んしょ、こ、これで……きっと真っ赤になってる以外は、いつも通りの私の顔。 またいつだらだら垂れてくるかわかんないけど。 唯先輩に抱っこされてると、どうして垂れちゃうくらい興奮するのか自分でもわかんないけど。 唯「まあ、写真集みたいなもんだしね……そんで、あずにゃん。途中までの感想でいいんだけど……どおだったかな?」 梓「どお、というのは?」 唯「例えば、例えばの話だよ? 私とあずにゃんが……水着なしで、あの本の通りに」 梓「ぷふっ」 唯「わああっ!?」 梓「あっ、あう、あうあうはうっ」 いけない、唯先輩の制服に垂らしちゃった。 取らなきゃよかったと思いつつ、クリーニングに出さなきゃいけないとか思いつつ、でも、ティッシュで鼻元を押さえる私を唯先輩が放してくれない。 梓「あのっ! 制服、早く何とかしないと……クリーニングに出さないとっ」 唯「あれれ? まだみんな来てないし、お茶もしてないし……練習もしてないのに。先に帰っちゃってもいいの?」 梓「いいも悪いも、染みになって残ったら大変ですよっ」 唯「……私が出させちゃったんだよね?」 私が勝手に興奮したのを、唯先輩のせいにはしたくないけど。 ……ううん、勝手じゃないのかな。 唯先輩に煽られたのは本当だし。 梓「……はい」 唯「なら気にしなくていいよ。大丈夫、替えもあるし、これはクリーニング屋さんがしっかりきっちり綺麗にしてくれるから」 梓「でも」 唯「素人が変なことしたら、クリーニング屋さんが困っちゃうよ。それより、今は……えいっ」 ぎゅう。 梓「はわっ!?」 唯「あーずにゃーんっ♪」 梓「にゃにゃっ、にゃにをしゅるんでしゅかっ」 唯「ごめんね。今の謝ってるあずにゃんの顔、しょぼーんってしてる顔が、とっても可愛いって思っちゃった!」 ごめんって言ってるくせに、全然謝ってる感じがしない。 もしかしたら、これも、わざとなのかな。 ……一から十まで唯先輩の思い通りに動くのは、ちょっとだけ、面白くないかも。 そう思ったら、気持ちの切り替えも簡単。 梓「唯先輩が何て言おうと、クリーニング代は出させてもらいますね」 唯「あー、あずにゃぁん」 ぴょむ、と唯先輩の膝から飛び降りる。 もっと抱き着いていたそうだったけど、これから部活……の前にティータイムですもんね。 梓「あの本はお言葉に甘えて頂戴します。でも、私はまだまだみたいですから」 唯先輩は、そういう人なんだろう。 私も多分、そういう人なんだと思う。 もらった本を何度も読み返したり、DVDだってしつこく見直したり、そんな自分の姿が簡単に想像出来るしね。 唯「あずにゃん、みんなが来るまであずにゃん分を補給させてよぉ~」 梓「そんなことより制服を何とかするのが先です。さ、脱いでください」 唯「やん、脱げだなんて大胆っ」 梓「さ、脱いでください」 淡々と同じ言葉を繰り返す。 私はまだ、そういう人になりきれていないから。 唯先輩とそういう話をしているだけで興奮しちゃう辺り、とっくに引き返せない場所まで足を踏み入れている気がするけど、まだですよ? 唯「うう……クリーニング屋さんにお任せすればいいと思うんだけどなぁ」 梓「今ならまだ手遅れにはなりませんから。さ、脱いでください」 唯「ありりり? さっき、クリーニングに出さなきゃって」 梓「目立たない程度にしないと帰れないじゃないですか……帰るまでに乾きますよ、唯先輩が率先して練習に励んでくれれば」 唯「……しっかり者だねぇ、あずにゃんは」 梓「染み抜きまでは出来ませんから、クリーニングには出してくださいね」 唯「うん……」 唯先輩、私と離れたから残念そうな顔をしてる……って思っていいのかな。 えい、試しに手を握っちゃえ。 唯「ほわぁ!?」 梓「え、えっと、唯先輩? その、離れたのは、また血が付いたらそれこそ困るからであって……抱き着かれるのは、嫌いじゃないんですからねっ」 唯「……うんっ♪」 あ。 駄目ですよ、唯先輩。 そんな風に嬉しそうに微笑まれたら、抱き着かれるの断れなくなっちゃいますし……今までよりも、もっともっと意識しちゃうじゃないですか。 3
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/2498.html
短いけど愛があった。 -- (あずにゃんラブ) 2013-01-08 00 57 40
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/3980.html
それから数日。 警察の捜索も虚しく、梓は一向に見つからなかった。 また唯以外の部員も目覚めることはなかった。 和はその間も、梓を元に戻す方法を調べ続けたが、 答えは見つからないままだった。 唯は一人、部室でギターを弾いて過ごしていた。 ふとカレンダーを見た。 学園祭は、もうすぐだ。 それまでに梓が元に戻れば良いが。 その時、音楽室の扉が勢いよく開かれた。 和「大変よ、唯!」 唯「な、なに?」 和「梓が……!!」 ―― ―――― ―――――― 唯「あず……にゃん……!」 和「……」 テレビには数十メートルにまで巨大化し、 硫酸をまき散らしながら街を破壊する 梓の姿が映っていた。 テレビ『ヘドラは現在、豊崎市に侵攻しております…… 住民の皆様は自衛隊の指示のもとに避難を…… あ、今、特生自衛隊の攻撃が始まりました……』 特生自衛隊のメーサー殺獣光線車による攻撃は 梓に対してかなり効果があるようだった。 メーサー光線を受けた梓は、 ガスを吹きながら悶え苦しんでいる。 唯「あ、やめて! あずにゃんに何するの……!」 和「唯……あれはもう梓じゃないわ。 立派な……怪獣よ」 唯「そんな……」 梓は特生自衛隊の攻撃に耐えきれなくなったようで、 回れ右して海へと逃げていった。 海上自衛隊がその後を追ったが、 すぐに見失ってしまった。 街は甚大な被害を受けた。 建物の倒壊等もそうだが、 それよりも汚染のほうが問題のようで、 テレビでは白衣を着た専門家が 難しい用語を交えつつ早口で喋っていた。 和は携帯のワンセグテレビを切った。 唯「……」 和「唯……ショックなのは分かるわ。 今は学園祭のことだけ考えなさい」 唯「……うん」 和「じゃあ私、行くから」 唯「うん」 学園祭のライブ。 このまま澪たちが目覚めなければ、 一人でライブをすることになってしまう。 唯「……」 唯はギターを手に取り、 白紙の五線譜とペンをテーブルの上においた。 そして唯はギターをかき鳴らした。 唯が初めて作る、オリジナルの曲だった。 唯には作曲の心得など全くなかったが、 不思議なことに曲は勝手に紡がれていった。 今弾いた曲を忘れないうちに五線譜に書きとめ、 それに歌詞をつけていく。 歌詞も曲と同じように、 すらすらと書くことができた。 学園祭までの間、 唯はひたすらその曲を練習した。 そして学園祭の日になった。 その日まで澪たちは目覚めず、 梓も現れなかった。 音楽室。 唯「……」 ガチャ 和「唯……」 唯「あ、和ちゃん」 和「ライブするのね、一人で」 唯「仕方ないよ」 和「そうね……」 唯「あ、私が作詞作曲したのを歌うから、 楽しみにしてて」 和「なんだか不安ねえ」 唯「大丈夫だよお」 和「まあ、あんたに任せるけど。 もうすぐだから、講堂行きましょ」 唯「はあい」 講堂。 放送『次は、軽音部による演奏です……』 唯「……」 客「ザワザワザワザワ」 和(がんばって、唯……) 客「ザワザワザワザワ」 唯「……」 客「ザワザワザワザワ」 唯「みなさん、こんにちは」 客「ザワザワ」 唯「今日は事情があって、 私一人で演奏することになりました。 その事情というのが、 最近現れているヘドラの被害によるものです」 客「……」 唯「みなさんは、ヘドラがどうやって生まれるかご存じですか。 ヘドラは、公害から生まれるんです。 人間が垂れ流す汚水や、ゴミや、煙のせいで ……ヘドラが生まれてしまうんです。 そう、まさにヘドラは人間が生み出したのと同じなんです」 客「……」 唯「こんな町中に住んでいると、 公害のことなんて身近に感じられないかも知れません。 でもヘドラは、工場の煙を吸収し、海の汚染を食べて、 その汚れを私たちの街にまで持ってくるんです。 まるで、私たちが目を反らしている現実を、 私たちに見せつけるかのように」 客「……」 唯「偉そうなことを言いましたが、 私も普段から公害について考えてるわけじゃありません。 どっちかというと、無関心な方でした。 でも、その考えは変わりました。 ヘドラがきっかけで」 和「唯……」 唯「実はあのヘドラは、私の後輩なんです。 後輩は、ためらいもなくゴミを川に捨てられる…… そんな人間でした。 環境を汚すことをなんとも思っていないようでした。 だからこそ、ヘドラになってしまったのだと思います」 客「……」 唯「ヘドラは……私たちへのしっぺ返しなんです。 ゴジラが水爆から生まれ、東京を焼け野原にし、 日本人に戦争の恐ろしさを思い出させたように。 私たちも、ヘドラから学ばなければいけないんです。 地球を汚染し続けることの愚かしさを」 客「……」 唯「私は、環境への想いを…… 公害がなくなることへの願いを込めた歌を、 作ってきました……」 和「唯! 大変よ、ヘドラが出たって!!」 客「!!!」 放送『藤東湾にヘドラが上陸、まっすぐこっちへ向かってきています。 生徒の皆さんは慌てず、教員、および生徒会の指示に従って……』 客「きゃーわーうひえーいやーにげろーおすなーうおー」 唯「……」 和「ほら、唯も避難するわよ!」 唯「和ちゃん、携帯貸して」 和「ばか、こんな時に何を……」 唯「いいから、早く!!」 和「ちょ、何を……きゃっ」 唯は和のスカートのポケットから 携帯電話を奪い取り、 ワンセグテレビを着けた。 臨時ニュースで梓の上陸が報じられていた。 梓は100メートルほどに巨大化しており、 特生自衛隊のメーサー殺獣光線車も歯が立たないようだった。 ニュースはさらに、三式機龍を出動させるかどうかで 政府内でもめている……と報じた。 テレビ『現時点でこのヘドラによる被害は…… 死者300人、負傷者は4000人にも上ると見られ…… 地域の汚染も含むと過去5年の怪獣被害で最大…… また汚染はさらに拡大するものと……』 唯「……」 和「大変なことになってるようね、 さあ、逃げるわよ」 唯「逃げないよ」 和「唯!」 唯「あずにゃんがここを目指してるのは偶然じゃない。 まだあずにゃんとしての意識がかすかに残ってるからだよ」 和「そんなこと、あるわけないでしょ!」 唯「あるよ! あずにゃんは、きっと元に戻せる!」 和「何言ってるの! 早く逃げなきゃ、骨にされちゃうわよ」 唯「それでもいい、逃げるなら和ちゃんだけ逃げて!」 和「唯っ……」 生徒会長「真鍋さん、何やってるの! 早く!」 和「でも、唯が……」 生徒会長「もうほっときなさい!」 和「……唯、死んだら承知しないわよ」 唯「うん、分かってる」 和「くっ……」だだっ 唯「……」 講堂は無人になった。 いや、梓の進行方向にある街は、 すでにすべて無人となっているだろう。 誰もいない空間に向けて、唯は語った。 唯「私は、いつか願っています。 ヘドラによって、すべての人類に、 環境を守る意識が芽生えてくることを。 そうでなきゃ、ヘドラがあまりにも可哀想です。 人間によって生み出され、人間に殺される。 そう、人間のエゴに振り回されて…… 人間のエゴで、地球を好き放題に汚し、 それを見て見ぬふりをして…… でもヘドラは、それじゃダメだって教えてくれてるんです。 自分たちがやってきたことをちゃんと見つめて、 そして、地球を守っていかなきゃダメだって…… 少なくとも、私はそう思いました。 だから、この歌を書けたんだと思います…… 聞いてください。 『かえせ太陽を』」 ジャンジャジャジャンジャージャジャーン 唯「水銀 コバルト カドミウム 鉛 硫酸 オキシダン シアン マンガン バナジウム クロム カリウム ストロンチュウム 汚れちまった海 汚れちまった空 生きもの皆 いなくなって 野も 山も 黙っちまった 地球の上に 誰も 誰もいなけりゃ 泣くこともできない かえせ かえせ かえせ かえせ みどりを 青空を かえせ かえせ かえせ かえせ 青い海を かえせ かえせ かえせ かえせ かえせ かえせ 命を 太陽を かえせ かえせ……」 唯は歌った。 声の限りに歌った。 世界中の人々に届くように。 こちらに向かっている梓に聞こえるように。 唯「水銀 コバルト カドミウム 鉛 硫酸 オキシダン シアン マンガン バナジウム クロム カリウム ストロンチュウム 赤くそまった海 暗くかげった空 生きもの皆 いなくなって 牧場も 街も 黙っちまった 宇宙の中に 誰も 誰もいなけりゃ 泣くこともできない かえせ かえせ かえせ かえせ みどりを 青空を かえせ かえせ かえせ かえせ 青い海を かえせ かえせ かえせ かえせ かえせ かえせ 命を 太陽を かえせ かえせ……」 唯は歌い続けた。 声が枯れるまで歌い続けた。 何度も何度も、繰り返し歌った。 やがて日が傾き、 外が暗くなり始めても、 唯は歌っていた。 ―― ―――― ―――――― 唯「汚れちまった海……汚れちまった空……」 何時間も歌ったため、 唯の疲労はもう限界に達していた。 もうギターをまともに弾くことが出きず、 声もガラガラになってしまっていた。 唯はそこで「おかしい」と思った。 梓がこっちに向かっているならば、 もうとっくに到着していてもおかしくない。 しかし、梓の足音も、自衛隊の攻撃の音も、 一向に聞こえてこなかったのだ。 方向転換でもしたのか…… と唯がぼんやり考えていると、 講堂の扉が開かれた。 唯「……!」 そこには人間の姿の梓が立っていた。 梓「唯先輩……!」 唯「あ、あずにゃ……あ゛ずに゛ゃ゛~ん゛」 梓「うわっ、声ガラガラじゃないですか……」 唯「どうして元に戻れたの?」 梓「私の意識は、完全にヘドラに支配されそうになっていました。 でも、上陸して街を攻撃していたとき…… どこからか唯先輩の歌が聞こえてきたんです」 唯「歌が……」 梓「はい……私には何を歌っているのか 聞こえなくて分からなかったんですけど、 ヘドラが」 唯「ヘドラが?」 梓「ヘドラが、唯先輩の歌にいたく感動したみたいで…… そのヘドラの心が、私に流れ込んできたかと思うと…… 元に戻っていたんです」 唯「そう…… ヘドラに、届いたんだ。私の歌……」 梓「はい。ヘドラの心が流れ込んできた瞬間、 私は胸が締め付けられるようでした…… ヘドラの痛みや悲しみが、すごく大きくて……」 唯「そっか」 梓「私……これからは、地球環境を大事にします。 消えていった、ヘドラのためにも……」 唯「違うよ、あずにゃん……ヘドラは消えてない。 あずにゃんの心のなかに、生きてるんだよ」 梓「……はい」 唯「でも、これで一件落着だね」 梓「そうですね、ご迷惑をおかけしました」 ガラッ 和「大変よ、唯!」 唯「ど、どしたの?」 和「眠っていたはずの澪と律と紬の3人がが合体して、 キングギドラになっちゃったのよ!」 唯「……」 お わ り これでおしまい ゴジラ対ヘドラを見た勢いで書いた 反省はしない 戻る
https://w.atwiki.jp/25438/pages/4603.html
梓「あずにゃん!?」 律「いやほら、軽音部の儀式みたいなもんだから」 梓「あだ名がですか?」 律「コミュニケーションの一環でさ」 梓「それはいいんですけど、あずにゃん……はちょっと」 澪「もっと可愛さが欲しいと」 梓「そうではなくて」 唯「あずにゃんにゃん とかは?」 梓「悪化してます」 紬「あまり媚びすぎるのもどうかと思うけど……」 梓「だから本名登録でいいんですけど」 律「じゃあ 『半沢直樹』 で」 梓「中野梓です」 澪「あずみょん」 唯「あずにゃんぱみゅぱみゅ」 律「アズサ・デラックス」 紬「妖怪 腐れ外道」 梓「ムギ先輩は私のこと嫌いなんですか?」 律「行き詰ってきたな」 梓「皆さんそういうしょうもないあだ名を付け合ってるんですか?」 律「しょうもないって言うな」 澪「女子高生っぽいだろ」 梓「ムギ先輩はわかりますけど」 唯「でしょ?」 梓「律先輩は?」 唯「りっちゃん」 梓「それってあだ名なんですか?」 律「本名ではないからな」 梓「ほぼ本名じゃないですか」 紬「ギリギリね」 唯「ギリギリセーフだよね」 律「ロックだろ?」 梓「ろくでもない」 澪「まったくだ」 梓「じゃあ唯先輩は?」 唯「YUI」 梓「いやいや」 澪「ほら、あのシンガーソングライターにあやかって……」 梓「呼び方変わってないじゃないですか」 律「YUI」 紬「YUIちゃん」 梓「いやいやいや」 律「人の愛称にケチをつけるなよ」 唯「あずにゃんのくせに」 澪「何があずにゃんだよ」 紬「可愛い子ぶっちゃって」 梓「うあああああああ!!」 ジャガジャガジャガ ギュィィィィィ 澪「速弾き!?」 梓「私の自主性が試されてるのかと思って」 ハァハァ 澪「どういう自主性を示したいんだ」 律「なんでギターなんか持ってきてんだよ」 梓「ここってなに部でしたっけ?」 澪「それはともかく、なんか愛称があったほうがいいだろ?」 梓「澪先輩も何か二つ名みたいなのがあるんですか?」 澪「二つ名ではない」 梓「メンヘラとか援交とか?」 律「MIO」 梓「二度も同じ手が通用すると思ってるんですか」 律「澪はあれだよ」 律「ディオとDIOみたいなもんだよ」 澪「えっ」 梓「だから呼び方同じじゃないですか」 律「バッカお前、ディオとDIOじゃ全然違ってくるだろお前」 梓「全然違うなら愛称にならないじゃないですか」 紬「澪ちゃんは吸血鬼というよりサキュバス寄りよね」 唯「さきゅばす?」 紬「サキュバスというのはね」 澪「聞かなくていいからな」 唯「澪ちゃんは知ってるの?」 梓「なんですかサキュバスって」 梓「具体的にどういう悪さをする淫魔なんですか」 澪「それは、あれだよ、その……」 唯「澪ちゃんみたいな吸血鬼なの?」 梓「性の化身みたいなやつですね」 紬「だいたい合ってるわ」 澪「なんか死にたくなってきた」 律「また人間をやめたくなってきたのか」 梓「あっ、DIOっぽい」 梓「じゃあ私のあれもそんな感じでいいですよ」 紬「淫魔にしては性的魅力がちょっと……」 澪「淫魔って言うな!」 梓「そうじゃなくてDIO方式で」 律「悪のカリスマ性がないからダメだ」 梓「新入生に悪のカリスマを求めないでください」 梓「AZUSAとかそんなんでいいですよ」 律「長い」 澪「語呂が悪い」 唯「語呂にゃん」 梓「正式名称なんですけど!?」 紬「それじゃYUIちゃんの二番煎じになっちゃうじゃない」 梓「後輩なんですから二番煎じでいいんですよ」 唯「AZU-NYAN!」 梓「AZU-NYAN!?」 律「POKEMONみたいだな」 梓「だから、にゃんはいらないんですよ!!」 澪「唯はゲームを買っても説明書を読まないタイプなんだ」 唯「ふふん」 梓「だったらどうだって言うんですか」 梓「そんな目で見られても認めませんよ私」 紬「あのね、梓ちゃん」 紬「すごく言いづらいんだけど」 紬「欧米で 『ポケットモンスター』 というのは男性器を連想させるスラングで」 梓「だったらなおさらやめて下さいよ!!」 唯「ちょっと逆に考えてさ」 梓「逆に」 唯「語尾に 『にゃん』 をつければあずにゃんって呼ばれても不自然じゃないよね?」 澪「一理ある」 梓「私そういうキャラじゃないんですよ」 律「100円やるから」 梓「私そういうキャラじゃないですにゃん!」 唯「あざとい」 律「なに可愛い子ぶってんだよ」 紬「ネコかぶっちゃって」 梓「100円は?」 澪「じゃあ逆にさ」 梓「逆の逆って方向性が変わってないですよね」 澪「語尾が 『サー』 だったら必然的に 『あずさー』 ってなるだろ?」 律「確かに」 梓「もはや 『あだ名とは何か』 って領域に達してきますけど」 澪「1000円やるから」 梓「サー!」 紬「軍隊みたいになったわ」 澪「まるで私たちが後輩に服従を強いているかのようだ」 梓「なにひとつ間違ってませんけど」 律「方向性は間違ってないはずなんだけどな」 梓「逆の逆に向かってますからね」 梓「それより10000円は」 紬「お金で何でも解決できると思わないで」 梓「解決できてないですけどね」 梓「あだ名というのは本人の意見も尊重されるべきです」 澪「お前さっき人のことメンヘラ呼ばわりしてたよな?」 梓「見た感じで推察しただけですよ」 澪「なるほど」 澪「何ひとつフォローになってないな」 梓「違うんです、思ったことが口に出ただけで」 澪「じゃあ梓の愛称も見た目や性格を考慮してやればいいんだな」 紬「ムッツリスケベとか?」 律「ヒス女とか?」 唯「ヒスにゃん!」 律「ヒステリック・チビ」 紬「チクビ?」 律「クソチビ」 唯「チビにゃん!」 紬「まな板にゃん」 梓「ほとんど悪口じゃないですか!!」 梓「律先輩にだけは言われたくないんですよ!!」 梓「痛い痛い痛い」 ギリギリギリ 律「まいったか」 唯「じゃあ何にゃんだったら喜んでくれるの?」 梓「にゃんから離れてください」 唯「ワン」 梓「この人は何か頭の病を抱えているんですか」 紬「唯ちゃんには妹がいるんだけど」 梓「はあ」 紬「昔から妹のほうが出来がいいとか胸が大きいとか言われ続けていて」 梓「その劣等感で精神を病んでしまったんですか?」 紬「二人とも可愛いものが大好きでね」 紬「よく一緒に買い物したり、お料理したり、とても仲のいい姉妹だったの」 紬「だけどある日……」 梓「えっ、何かあったんですか?」 紬「そんな二人を見ていて思ったんだけど」 紬「私、姉妹同士もアリだと思うの!!」 ド ン ッ 梓「この人も思考回路が疑わしい」 澪「結局、何にゃんだったら納得するんだよ」 澪「にゃんだったら納得するんだよ」 梓「ちょっと可愛く言い直しても受け入れませんよ」 紬「じゃあ 『男の娘』 でいい?」 梓「女の子ですよ!?」 紬「あのね、梓ちゃん」 紬「とても言いづらいんだけど」 梓「今度はなんですか」 紬「医学的に見て、乳房の発育は14~15歳あたりでほぼ確定されるの」 梓「もう少し言いづらそうな顔で告知してください」 唯「えっでも私、高校に入ってから胸む ぐっ 澪「よせ、唯」 澪「奴の前で胸囲の発育に関する話題はNGだ」 澪「部長に殺られたいのか」 紬「犯られたの?」 澪「私はまだ大丈夫」 紬「そう……」 澪「なんで残念そうなんだ」 澪「いいか、残念組の乳房に対する執着は男子中学生並みだからな」 律「誰が残念組だ」 澪「一見明るいお調子者だけど、胸に抱える闇は計り知れない」 唯「りっちゃん……」 律「どういう表情なんだそれは」 梓「なんで胸を隠すんですか」 紬「この世界は不平等で成り立っているのよ」 律「まあ澪の場合は脂肪がつきやすいだけだけどな」 澪「ははっ」 律「へへっ」 紬「うふふ」 澪「殺すぞ!?」 ガタッ 律「来いよ!!」 ガタッ ガッ ゴッ ドゴォ 梓「あの、あれ、あの」 紬「いいの、日常茶飯事だから」 紬「昔から言うでしょ? 『喧嘩するほど中がイイっ!』 って」 梓「初耳ですが」 紬「あれは仲直りセックスみたいなものだから」 紬「仲直りセックスって知ってる?」 紬「仲直りセックス」 梓「連呼しないでください」 唯「好きの確率~割り出す~計算式~♪」 ジャンガ ジャンガ 梓「なんなんですかこの自由すぎる部」 紬「どう? 軽音部、やっていけそう?」 梓「どう判断してそう思ったんですか」 澪「とりあえず軽音部に入ってくれるってことでいいんだよね?」 梓「ええと、まあ、何だかんだでライブの演奏もいい感じでしたし」 唯「ほんと!?」 梓「なんていうか、皆さん上っ面だけじゃなくて本当に仲が良さそうで」 律「だろ?」 梓「だからきっと、他にも新入部員が来てくれると思いますよ」 澪「ん?」 律「え?」 梓「じゃあ、可愛い後輩が来てくれるといいですね……」 スッ 律「待て待て待て」 ガッシ 梓「私そろそろ時間があれなので」 グググ 律「いやほら、ケーキまだ残ってるし」 グググ 梓「先輩の食べかけじゃないですか」 律「紅茶も残ってるし」 梓「だから飲みかけじゃないですか」 律「逆にご褒美だろ」 梓「澪先輩にでも差し上げて下さい」 律「あいつは少し減量しないといけないから」 澪「うるさいよ」 梓「違うんですよ、別に逃げようとしてるわけじゃなくて」 梓「ジャズ研に行った友達が、凄いカッコいい先輩がいるって言ってて」 律「いねーよそんな奴!」 梓「私だって友達くらいいますよ!!」 澪「そっちじゃなくて」 律「そんな人気ある女子がいたら、ムギがとっくにジャズ研行ってるだろ」 紬「えっ」 唯「澪ちゃんなんてファンクラブまであるんだよ!」 梓「えっ、その人さっきガチで殴り合ってましたけど」 紬「梓ちゃん、あれは仲直りセックスみたいなもので」 梓「ちょっと黙っててください」 紬「怒られちゃった!」 キャッ 澪「なぜ喜ぶ」 梓「私はもっとこう、ちゃんとしたバンドで音楽をやりたいんです」 梓「エンジョイ勢の先輩と対立したり、顧問の厳しい指導で心が折れかけたり、 コンクールのメンバー争いで切磋琢磨したり、そういう青春してみたいんですよ」 律「そういうのは吹奏楽部に行け」 澪「今まさにエンジョイ勢と対立できてるだろ」 唯「(違う意味で)厳しい顧問もいるし」 紬「みんな自分の意見を言い合って、切磋琢磨できてるわ」 梓「あだ名ごときで言い争ってるだけじゃないですか」 律「そうは言うけどな、梓」 梓「にゃ?」 律「私たちはまだ梓のことをよく知らない」 紬「今はまだ、先輩相手にキレ散らかして暴言を吐く、恐れ知らずの女という情報しかないわ」 澪「こういうコミュニケーションも大事だと思うんだよな」 澪「これから一緒のバンドを組んでいくわけだし」 律「無駄なように感じる時間だって、きっと大切な時間になっていくから」 梓「どうしたんですか、急に部長みたいなこと言い出して」 律「部長です」 梓「いいんですか、こんな後輩で」 澪「当たり前だろ?」 梓「もっと素直で、可愛い後輩のほうがよかったんじゃないですか」 律「素直すぎるけどな」 唯「そのままのまな板にゃんが、みんな気に入っちゃったんだよ」 梓「でも私、先輩たちに迷惑かけて……」 澪「まな板も入ったことだし、私たちももっとやる気出していかないとな」 紬「まな板ちゃんのティーカップも用意しないと」 律「こんど歓迎会でもするか」 梓「ていうか私のあだ名、まな板に決まったんですか」 紬「まな板ちゃん」 梓「あっ、私のことですか?」 紬「まな板というのは貧乳の代名詞だと思ってるみたいだけど」 紬「まな板は 『愛板』 と書いて、愛でられる存在という意味も込められているのよ」 梓「そうなんですか」 紬「ウソよ」 梓「………」 唯「どう?」 梓「はい?」 唯「まな板にゃんとあずにゃん、どっちで呼ばれたい?」 梓「………」 唯「どうしたの、まな板にゃん?」 梓「もう、あずにゃんでいいですっ!」 唯「軽音部へようこそ!!」 梓「ここで!?」 おわれ あとがき オチが雑すぎる…… 内容はまったく違うけど、 前に書いた「夢ものがたり」というSSの続きのつもりでした 途中からそういうつもりで書きました 戻る
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/2910.html
プルルルル・・・プルルルル・・・ ピッ 唯『もしもしあずにゃん?どうしたのー?』 梓『あ、唯先輩。すいません今日家に行くやくそあああぁぁぁぁぁぁそれ触っちゃダメ!!』 唯『あ、あずにゃん・・・?』 梓『す、すいませんこっちの話です。あの、今日唯先輩の家で練習する約束でしたけど ちょっと行けなくなっちゃいまして・・・』 唯『えぇぇー・・・なんでぇ・・・?』 そんなにしょぼくれた声を出さないでください。私だってすごく残念なんです。 唯『もしかして風邪ひいちゃったりとか?それならお見舞いに行くよ?』 梓『い、いえ違います。今日急に親戚がうちに来まして。なんか親同士で出かけなきゃならないけど 小さい子供は連れて行けないとかでちょ、ちょっとそんなとこに登らないの!危ないでしょ! ・・・・・・すいません・・・えっとそういう訳で今日一日いとこの子の面倒を私が見なきゃいけないんです』 唯『へぇーあずにゃんのいとこかぁ・・・男の子?女の子?歳はいくつ?』 梓『えっと、五歳の女の子ですけど・・・』 唯『よし!じゃあ私があずにゃんの家に行くよ!いとこちゃんとも遊びたいし!』 梓『はぁ・・・やっぱりそうなりますよね・・・』 可愛いもの好きの唯先輩にとって小さな子供というのは大好物だ。 正直電話をかけた時点で先輩がうちに来ることになるだろうと予想はできていた。 まあ当初の予定どおり休日を唯先輩と過ごせる事は私にとっても嬉しいことなんだけど・・・ ギターの練習はできそうにないなぁ・・・ あと私が面倒を見る対象が二人になりそうでちょっと心配だったりもする。 梓『わかりました。じゃあお待ちしてます。一応ギターも持ってきてくださいね?』 唯『了解です!すぐに行くからね~♪』 ピッ 電話を切り、部屋の中をとてとてと歩き回っている我がいとこを後ろから抱きかかえて捕まえた。 梓「もうすぐ私のせんぱ・・・お友達が来るからね。いい子にしてなさいよー?」 いとこ「おねえちゃんのおともだち?」 梓「そう。唯先輩っていうの。仲良くしてね?」 いとこ「ゆいせんぱい・・・」 とは言えこの二人を会わせることに若干の不安もある。 唯先輩はああいう人だから初対面の相手にも物怖じしないし、相手が子供となればなおの事だろう。 対して我がいとこは少し人見知りするというか恥ずかしがり屋な面がある。 この子とは年に数回会っているが私に懐いてくれたのも最近になってやっとだった。 いとこ「・・・・・・・・・」 さっきまで元気に動き回っていた我がいとこは急におとなしくなってしまった。 知らない人が来ることに不安を感じているのだろうか。 ――――――――― ピンポーン インターホンが鳴る。 唯先輩かな?いやいやいくらなんでも早すぎる。 唯先輩の家から私の家まで来るにはもう少し時間がかかるはずだ。 玄関に向かう私の後ろをいとこがとてとてとついてくる。 ドア「ガチャ」 唯「や、やっほー・・・あずにゃん、ケホッ、来たよー・・・」ハァハァ ・・・どれだけ急いで来たんですか。 息切れするほど慌てて来なくてもいいでしょう。 唯「だって時間がもったいなかったんだもん。早くあずにゃんといとこちゃんに会いたいし。 ・・・後ろにいるのがいとこちゃんだね?はじめましてこんにちはー♪」 梓「あ、はいそうです。ほら、挨拶は?」 私の後ろにぴったりと張り付いて隠れている我がいとこに挨拶をするように促す。 いとこ「・・・こ、こんにちは・・・」 ちょうど私のお尻ぐらいの位置から顔だけをひょこっと覗かせて挨拶する。 唯「ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!か、可愛えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええ!!! ちっちゃいあずにゃんだ!ちびにゃんだ!ちびにゃん!!」 いとこ「!」ビクッ! そのあだ名はどうかと思いますが。 まあこの子がちっちゃい私だというのは否定できない。 周りの人にも言われるし、自分でも確かによく似ていると思う。 顔立ちが似ている上に髪型まで私と同じように二つ結びにしている。 髪の長さは私ほどではなく結んだ髪は肩までも届いてないので ツインテールと呼ぶには無理がある気はするけど。 唯「すごい!そっくりだね、あずにゃん!双子みたい!」 いやいや無理があるでしょう。年齢が一回り離れてますから。 梓「双子みたいなのは唯先輩と憂のほうでしょう」 確かにこの子と私はよく似ているが、平沢姉妹ほどであるとは思えない。 唯「えぇーあずにゃん達のほうが似てると思うけどなぁ」 梓「はいはい。まあ立ち話もなんですから、とにかく上がってください」 唯「ほーいお邪魔しまーす」 いとこ「・・・・・・・・・」 唯先輩をリビングに通し、私はキッチンでお茶の用意をする。 その間我がいとこは私のそばにぴったりと寄り添っていた。 梓「大丈夫だよ?ちょっと変わってるけどすっごく優しい人だから」 いとこ「・・・・・・・・・」 私のショートパンツの裾を掴み無言のままのいとこ。 どうやらファーストコンタクト時の唯先輩の興奮っぷりがちょっと怖かったようだ。 三人分のお茶とお菓子を持ってリビングへと戻る。 梓「お待たせしました」 唯「あ、美味しそうな匂いー♪ありがとうあずにゃん」 お茶をテーブルに置き、唯先輩の対面のソファーに腰掛ける。 相変わらず私にぴったりと寄り添って座るいとこ。 唯「あ、あはは・・・ゴメンね、ちびにゃん。私さっきおっきい声出しちゃって・・・」 どうやら我がいとこに警戒されているのはさすがに唯先輩でも気づいたようだ。 というかそのあだ名決定なんですか。 唯「あ、そう言えば自己紹介がまだだったね。えーと私、唯だよ。 あずにゃ・・・梓お姉ちゃんのせんぱ・・・・・・・・・」ウーン・・・ なにやら考え込んでしまった。 おそらく、こんな小さな子に先輩後輩という関係を説明してもわからないだろうから どういう関係だと言えば良いか、などと考えているのだろう。 唯「ねえ、あずにゃん。どういう関係だって説明すればいいかな?」 梓「お友達でいいんじゃないですか。私もさっきそう説明しましたし」 唯「うーん・・・お友達かぁ・・・・・・」ブツブツ・・・ なんだか納得しきれていない様子でブツブツと呟いていらっしゃる。 唯「うん、まあいいや。梓お姉ちゃんのお友達だよ。よろしくね、ちびにゃん!」 いとこ「・・・・・・ちびにゃんって、なぁに?」 唯「あだ名だよ。梓お姉ちゃんのあだ名があずにゃんだからちっちゃいキミはちびにゃん! ・・・・・・気に入らない・・・かな?」オソルオソル 我がいとこは無言で考えていたようだがしばらくしてフルフルと首を横に振った。 唯先輩の顔がパアッと輝く。 うちの家系は唯先輩にあだ名を付けられる運命なのだろうか。 そしてそのあだ名を受け入れてしまうのもまた運命なのか。 唯「えへへ♪じゃあ改めて・・・よろしくね、ちびにゃん!」 ちび「うん、よろしく。ゆい・・・せんぱい」 唯「えぇー、なんで先輩?」アハハ ちび「だって、おねえちゃんがゆいせんぱいっていってたから・・・」 唯「ちびにゃんは先輩なんて付けなくていいよ?」 ちび「うん・・・わかった。じゃあ、ゆい」 梓「ちょっ・・・!ちょっと待ったぁ!せめて唯お姉ちゃんとか・・・」 唯「あはは。別にいいよあずにゃん。唯でいいからね?ちびにゃん」 ちび「・・・・・・うん!ゆい!」ニコッ ゆ、唯先輩を呼び捨てにするなんて・・・!私ですらまだ夢と妄想の中でしか呼んだことないのに・・・! ちくしょうちびにゃんちくしょう。 唯「えへへ。じゃあちびにゃん、こっちおいでー」 お互いの呼び方を決めたところで多少はちびにゃんの警戒が解けたと感じたのか 唯先輩がちびにゃんを呼び寄せた。 いつの間にか私もちびにゃんと呼んでいますがまあそれはいいです。 ちびにゃんは少しもじもじしていたが私のソファーを降りてとてとてと唯先輩のソファーに向かう。 唯「ほりゃ!捕まえたっ!」ギュッ! ちび「にゃっ!///」 唯「あはは。にゃっ!だって。可愛いー♪あずにゃんと一緒だね。さすが双子ちゃん!」 梓「だから双子じゃないですって・・・」 唯「えへへーほっぺスリスリ♪」スリスリ ちび「く、くすぐったいよぅ・・・ゆい、やめてよぅ///」ニコニコ 何がやめてよぅだ。そんなに緩みきった顔で言っても全く説得力が無い。 ホントは唯先輩に抱きつかれるのもほっぺスリスリされるのも嬉しいくせに。 素直に言えばいいのに。 あ、そう言えば私今日まだ抱きつかれてない・・・まあ別にいいんですけどね。迷惑ですし。フン 私なんかよりもっとちっちゃくてかわいいちびにゃんはさぞ抱き心地がいいんでしょうね。 ふんだ。唯先輩のばか。 それから数分後――― スキンシップ効果なのか、はたまた二人の精神年齢が近いからなのかは定かではないが 唯先輩とちびにゃんはすっかり仲良くなっていた。 血縁者の私でもちびにゃんが懐いてくれるまで時間が掛かったのに・・・と、悔しがりはしない。 こういうことに関しては唯先輩は特別なのだ。勝負しようなどと思っちゃいけない。 そういえばほかの先輩方が言っていたが、唯先輩は動物にもやたらと懐かれるらしい。 なにかフェロモン的なものでも分泌しているのかもしれない。 さて、現在の状況はといえば唯先輩はソファーに仰向けに寝転がり ちびにゃんはそのお腹の上にまたがるというマウントポジションのような体勢で遊んでいる。 二人がキャッキャウフフしているところを私はうらやま・・・ほほえましく見ていたのだが ここで見過ごせない事態が起きた。 ちび「ゆい、おっぱいぷにぷにー」モミモミ 唯「わわっ!?///」 梓「!!!」 ではここであまりしたくないですけどうちの家系の身体的特徴について触れておきましょうか。 うちの母親の血筋というのはどうやらあまり胸が発育しないらしい。 私は・・・まだ伸び代があると信じていますが、私の母、そしてちびにゃんの母親である私の叔母も あまり豊満な胸であるとは言えない。 三年生になってめきめきと頭角を現しだした唯先輩のおっぱいは我が一族から見ればもう『巨乳』の領域である。 いや、世間一般的に見てもすでにそうなのかもしれない。 つまりちびにゃんにしてみれば初めて触れる巨乳の人物なのだ。 興味を持つのも無理はない。だがしかし。 梓「ちょっ、ちょっと何してるのちびにゃん!唯先輩困ってるでしょ!!」 唯「あ、べ、別に大丈夫だよあずにゃん。ちょっとびっくりしちゃっただけだから・・・///」 唯先輩が大丈夫でも私がなんだか大丈夫ではないんです! ちび「?」 キョトンとしているちびにゃんをとりあえず唯先輩から引き剥がした。 しかしちびにゃんめ、唯先輩を呼び捨てにしたりおっぱいを触ったり私に出来ないことを 次々とやってのける。 そこにシビれはしないがちょっと憧れる。くそう。 ぷにぷにかぁ・・・・・・ 引き剥がしたちびにゃんをとりあえず私の横に座らせたが、すぐに私のソファーを降り また唯先輩の方へと歩いていく。 完全に唯先輩に懐いてしまったようだ。 ちび「ゆーーーい♪」ガバッ 今度は座っている唯先輩の胸に顔を埋めるように正面から抱きついた。イラッ 唯「おおぅ///ちびにゃんは大胆だねぇ。見た目はあずにゃんにそっくりだけど中身は結構違うねぇ」ナデナデ 私は逆に見た目だけじゃなく中身も似ていると今日感じましたけどね。 どうやらこの子とは好みのタイプも同じらしい。 梓「・・・・・・その子もホントは恥ずかしがり屋なんですよ?私にもなかなか懐いてくれなかったですし。 唯先輩が特別なだけです」 唯「そうなの?・・・・・・あれ?あずにゃん、その子『も』ってことは自分が恥ずかしがり屋さんだって 自覚してたんだね~」ニヤニヤ 梓「!///わ、私は人並みの羞恥心を持ってるだけです!」 唯「あずにゃんも恥ずかしがらずに自分から抱きついてきてくれていいんだよ~♪」オイデオイデ 梓「結構です!ちびにゃんと好きなだけイチャついててください!」プイ 唯「わーんあずにゃんに振られちゃったよー。ちびにゃん慰めてー」ギュー ちび「よしよし」ナデナデ 唯「あはは。ちびにゃんは優しいね。・・・よし!ちゅーしてやる!」ムチュチュー 梓「!!」 唯先輩がちびにゃんにむかってその柔らかそうで且つ艶のある唇を突き出す!狙いはちびにゃんの・・・ ほっぺやおデコではなく唇・・・・・・!?いや、しかし大丈夫だ。落ち着け私。 ちびにゃんが拒否・・・・・・しない!?唯先輩と同じように唇を突き出して・・・・・・!! 梓「ダ、ダメーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」 唯ちび「「!!!」」ビクッ! ・・・・・・・・・思ったより大きな声が出てしまったようです。 唯先輩とちびにゃんは2人ともびっくりして固まっている。 唯「び、びっくりしたぁ・・・あずにゃん声おっきいよ・・・」 梓「す、すいません・・・でも唯先輩が・・・あんなことしようとするから・・・・・・」 唯「えー。だってちびにゃんと好きなだけイチャついてろってあずにゃんが言ったんじゃん」 梓「そ、それは・・・えっと、その・・・そ、そう!ちびにゃんのファーストキスを奪わないでください!」 唯「えぇー。こんなちっちゃい時のちゅーなんてノーカウントだよー。あずにゃんだってちっちゃい時は お母さんとかとしてたでしょ?」 梓「とにかくダメです!私にはちびにゃんを預かってる立場としてこの子の貞操を守る義務があります!」 唯「て、貞操って・・・」 ちび「んー」チュー 梓「!!」唯「まあ♪///」 私と唯先輩が問答している間に硬直状態から復帰したちびにゃんが唯先輩のほっぺにキ、キスを・・・・・・ワナワナ 呼び捨て、おっぱいタッチだけでは飽き足らず遂にはキスまで・・・・・・ 唯「えへへ。ありがとうちびにゃん。唇はあずにゃんが怒るから・・・」チュッ お返しとばかりにちびにゃんのほっぺにキスをする唯先輩。 梓「――――――――――――!」 唯ちび「「えへへー///」」ニコニコ くっ・・・落ち着け私。ここでヒステリックになったら私が嫉妬しているとあらぬ誤解をされそうだ。 そう、たかが一回ほっぺにキスしただけだ。私なんて今まで何百回と抱きつかれてるしほっぺスリスリもされてるし 私が拒絶しなかったらキスだって何回もされてるはずだ。ちびにゃんと私じゃ積み重ねてきた歴史が全然違うのだ。 ・・・・・・待てよ、逆に考えたらちびにゃんはたった一日、いや数時間で私と唯先輩が積み重ねてきた以上の 関係になったってこと? ・・・・・・いやいや、ちびにゃんは子供だし唯先輩の可愛いもの好きが発動しているだけだ。うん。 小動物を愛でる感覚と同じなんだ。だから嫉妬・・・・・・は、してないけど気にすることはない。 ・・・・・・でも待てよ?唯先輩は私に対してもちっちゃくて可愛いとよく言ってくる。つまり私を可愛がってくれる のも小動物を愛でる感覚ってこと? ・・・・・・いやいやしかし・・・・・・ブツブツ・・・ 唯「おーーい。あずにゃーーーん?」カエッテキテー ちび「おねえちゃん?」オーイ はっ!・・・失礼しました。少しの間自分の世界に行ってしまっていたようです。 冷静に考えたら五歳児のほっぺにキスしただのされただので何をムキになってたんでしょうね、私は。 尊敬する(?)先輩と可愛いいとこが仲良くしてくれているのだから何も問題ないです。はい。 引き続きキャッキャと遊んでいた唯先輩とちびにゃんだが、突然ちびにゃんはその遊び場であった唯先輩の膝の上 から降り、とてとてとドアの方へ歩いていく。 唯「ちびにゃん?どこ行くのー?」 ちび「・・・おしっこ」 唯「一人で大丈夫ー?」 ちび「だいじょうぶー」 もう五歳なんですからトイレくらい一人で行けますよ。 ちびにゃんがリビングを出て行き、そのドアが閉められた瞬間 唯「あ~ずにゃんっ♪」ムギュウ 本日初めての私への抱きつきが来ました。 梓「な、なんですか突然!///」 唯「へへー。だって今日はまだあずにゃんに抱きついてなかったんだもん。あずにゃん分補給~」 梓「・・・ちびにゃんがいなくなった途端抱きついてくるなんて、私はあの子の代わりですか」 ああ・・・また可愛げのない発言をしてしまう。 こんな刺のある言い方するつもりじゃなかったのに・・・・・・ 唯「・・・あずにゃん?」 梓「ちっちゃくて可愛いですもんねー?ちびにゃんは。 可愛い子なら誰にだって抱きついてキスしようとするんですよね。唯先輩は」 唯「そ、そんな事ないよー。さっきも言ったけどちびにゃんみたいなちっちゃい子とのちゅーは ノーカウントかなって・・・・・・私だってファーストキスは大事な人の為にちゃんと取ってあるんだから!」 梓「どの口が言うんですか。私にも前にキスしようとしたくせに」 唯「・・・・・・・・・・・・だもん・・・」 梓「え?」 唯「あずにゃんは・・・大事な人だもん・・・・・・特別だもん!」 ・・・・・・・・・頭の中が真っ白になる。唯先輩は言った。ファーストキスは大事な人の為に取ってあると。 梓「ゆ、唯先輩、それって・・・・・・」 唯「あずにゃん・・・」 梓「!」 気がつくと私の目の前に唯先輩の顔があった。 ちか!近いですよ唯先輩///! 滅多に見せない真剣な表情だ。 それにしても近くで見るとやっぱり唯先輩って綺麗な顔してるなー・・・・・・ 長い睫毛・・・ちょっとたれ目気味のつぶらな瞳・・・すべすべのお肌・・・ プルンとした艶のある唇・・・・・・唇が・・・・・・どんどん近づいてきてますよ?先輩。 唯「・・・いいかな?あずにゃん・・・」 梓「え?///え?///あ、あの、わたっ・・・私・・・///」 パニクってまともな返答が出来ない。 ファーストキスはもっと素敵な思い出にしたかったのにわたわたしてみっともないなぁ・・・ や、やっぱり目は瞑った方がいいよね・・・/// って、そうじゃなくって! え?しちゃうの?唯先輩と?ファーストキス?今?ここで?いいの? ちび「ただいまー」 バッ! 弾かれたように離れる私と唯先輩。 というよりほとんど私が唯先輩を突き飛ばしたような形だ。スイマセン・・・ 普段は周りの目などあまり気にしない唯先輩だが、さすがに五歳児にキスシーンを 見せつけるのはどうかと思ったのだろうか、私に押された勢いを活かし恐ろしいスピードで 自分のソファーへと戻り居住まいを正した。 こんなに速く動く唯先輩を私は初めて見たかもしれない。 ちび「どうしたの?」 梓「ななななんでもにゃいよっ!?///」ドキドキ 唯「ちびにゃんお帰りー♪」ニコニコ 動揺しまくる私とは対照的に余裕の対応をする唯先輩。 こういう面でも私はこの人に敵わないと思う。 梓「そ、そろそろお昼ですね!お昼ご飯にしましょうか!」 唯「そうだね!私お腹ペコペコだよー!」 場の空気を誤魔化すために振った話題に唯先輩も乗ってくれたようだ。 唯「ちびにゃん何食べたい?」 ちび「うーんと・・・えーっとねぇ・・・あ、はんばーぐ!」 唯「おぉーハンバーグかぁ。よし!私がりっちゃん直伝ハンバーグを作ってあげよう!」フンス! そこは憂直伝ではないんですか。 まあ確かに律先輩のハンバーグは美味しかったですけど。 梓「直伝って・・・作り方教えてもらったんですか?」 唯「ううん。食べただけだよ?でも再現してみせるよ!」 ・・・・・・確かに色々と妙な特殊能力を持っている唯先輩だがこれに関しては全く信用できない。 梓「親からお昼代貰ってますんで外に食べに行きましょう」 唯「えぇーっ・・・ひどいよあずにゃん・・・・・・私を信じて!」 唯先輩の訴えはスルーして私達は外食をする事にした。 ちびにゃんの右手を唯先輩が、左手を私が握り近所のファミレスまでの道を歩く。 こうして小さい子を真ん中に三人で手を繋いで歩いているとなんだか・・・ 唯「なんだか家族みたいだねぇ」 梓「なななな、なに言ってりゅんですか!///」 胸の内を見透かされた気がしてまた動揺してしまった。 それでなくてもさっきのキス未遂の件でまだ冷静でないというのに 追い討ちをかけるような事をしないでいただきたい。 ちび「おねえちゃん、おかおまっかー。どうしたの?」 ちびにゃんにまでからかわれてしまう。 いや、本人にからかっている気はないんだろうけど。 唯「梓お姉ちゃんはね、さっき私だけちびにゃんとちゅーしちゃったから怒ってるんだよー」 ちび「そうなの?」 曇りのない瞳で私を見つめてくるちびにゃん。 唯先輩、余計なことを吹き込まないでください。 まあ先輩なりに私の赤面のフォローをしてくれたのかもしれないけど。 ちび「・・・・・・・・・」 ちびにゃんが私の右手をくいくいと引っ張る。 梓「どうしたの?」 腰を曲げ、ちびにゃんの目線に顔を持っていくと――― チュッ! ちびにゃんの小さな唇が私のほっぺに触れた。 びっくりしてちびにゃんを見ると、不安そうな顔で私を見つめている。 どうやら先程の唯先輩の言葉を間に受けて、私だけキスをされなかったことを怒っていると思ったようだ。 梓「・・・ありがとね、ちびにゃん。大丈夫、怒ってないよ?」ナデナデ 頭を撫でてあげると安心したように表情を綻ばせるちびにゃん。 ちび「ゆいもおねえちゃんにちゅーしてあげてー」 なっ・・・・・・///!! 唯「ん?そうだねー・・・・・・じゃあおうちに帰ったらいっぱいしてあげるよ♪」 唯先輩はニコニコ笑いながら私に意味深な視線を送ってくる。 午後は我が家で何が巻き起こるのか、そして今日が終わる頃に私と唯先輩の関係はどうなっているのか。 ちび「・・・おねえちゃん、またおこってるー」 なにこれ可愛いッ!ちびにゃんいい味出してる -- (鯖猫) 2013-04-23 23 24 50 ちびにゃん、サイコー -- (名無しさん) 2014-04-26 13 13 09 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/15408.html
次の日! 紬「・・・結局お昼に起きちゃったね」 梓「・・・まぁ、しかたないですよ」 梓「早速掃除しましょう!」 紬「うん!」 梓「まずはシーツ洗濯して、布団干そう」 紬「いい天気でよかったね」 梓「明日も快晴ですからね。絶好のお天気日和です」 梓「てるてる坊主を吊るさなくても大丈夫そうですね」 紬「・・・なに、それ?」 梓「てるてる坊主、知らないんですか?」 紬「うん。教えて!」ワクワク 梓「えっと・・・。どう説明したらいいか・・・」 梓「布とティッシュで作った人形?でそれを吊るすと次の日は晴れるっておまじないです」 紬「へぇ。おもしろそう」 梓「逆に逆さに吊るすと次の日は雨になるんですよ」 紬「ねっ、あとででいいから作りましょう!」 梓「そうですね。せっかくですし作りましょうか」 紬「うん!」 紬「洗濯物も終わったし、次は部屋のお掃除ね!」 梓「はい!」 紬「・・・でも普段から奇麗にしてるし、軽く掃除機かければ終わっちゃいそうね」 梓「・・・ですね。先にどうぞ、私はゴミまとめてます」 紬「お願いするわね」 梓「よいしょ」ガサガサ 梓「冷蔵庫は・・・、牛乳がもう終わりかぁ。今日買わなきゃ」 梓「ゴミはこれで大丈夫。明日の朝出すの忘れないようにしなきゃ」 紬「掃除機終わったわよー」 ・・・ 梓「・・・ふぅ。掃除はこんなものですかね」 紬「奇麗になったわねぇ」 梓「さぁ次はお買い物です!」 紬「ラジャー!準備オーケーです!」 梓「では行きましょう!」 紬梓「いってきまーす!」バタン 梓「で、行きたいお店ってどこですか?」テクテク 紬「ふふっ、着いてからのお楽しみよ」 梓「(ムギちゃんの行きそうなお店・・・。400円でお菓子買えるのかな?)」 紬「ここよ!」ピタッ 梓「・・・駄菓子屋さん?」 紬「うん!あずにゃんとも来たかったの!」 梓「とも?」 紬「ちょっと前にりっちゃんに教えてもらったの。これとか10円なのよ!」ビシッ 梓「律先輩とですか、納得です」 梓「(確かに誰かに教えてもらわないと来なさそうだもんね)」 梓「・・・懐かしいです」 紬「やっぱり来たことあるの?」 梓「小さい頃にですけどね。もう何年も来てなかったです」 紬「ねぇ、明日の分を買う前に少しだけ食べない?」 梓「いいですね。味見ということで」 紬「ふふっ、今日はどれにしてみようかな?」キョロキョロ 紬「味見だから100円までね!」 梓「は、はい」 梓「(なんかすごく楽しそう。前来た時もこんなだったのかな?)」 紬「見て!このグミ、当たり付きだって!」 梓「金券の奴ですか。そういえばよく食べましたねぇ」シミジミ 紬「当たり付きをたくさん選んでみました!」ドッチャリ 梓「(・・・うーむ。昔の自分を見ているようです)」 紬「どれだけ当たるか楽しみねぇ」ワクワク 梓「私は普通にスナック菓子を」 紬「お店の前のベンチで食べましょう!」 紬「ではグミから」ペリッ 紬「・・・はずれ」ショボ 梓「まぁそうそう当たらないですよ」 紬「でもおいしい」モグモグ 紬「あずにゃんは何食べてるの?」 梓「味見と言うことで普段食べなさそうなものを」 紬「・・・納豆味のうま○棒っておいしいの?」 梓「・・・」 梓「さ、次行きましょうか!」 紬「う、うん。次はチョコ!プリンみたいでかわいいね」 梓「これは私も好きです。おいしいですよ」 紬「・・・またはずれ」 梓「あ、当たった」 紬「!」 紬「み、見せて!」 梓「はい。10円ですけど」 紬「わぁ・・・。おめでとう!」 梓「ど、どうもです」 ・・・ 紬「・・・最後の1個です」ゴクリ 梓「・・・はい」 紬「では」ペリッ 紬「」 梓「ど、どうでしたか・・・」ドキドキ 紬「・・・100円」 梓「え?」 紬「・・・100円、当たっちゃった」ブルブル 梓「わぁ、すごいですね!」 紬「食べたのが100円で、100円分当たったから・・・」 紬「永久機関ってこういうこと!?」ズイッ 梓「・・・どうでしょう」 梓「おめでとうございます。100円分はなかなか当たりませんよ」 紬「わぁ・・・」キラキラ 梓「じゃあ交換しに行きましょうか」 紬「・・・」 梓「ムギちゃん?」 紬「ふふっ、使わないで残しておこうと思うの」 紬「あずにゃんと駄菓子屋さん記念に!」 梓「・・・そうですか。なんか恥ずかしいです」 紬「でも駄菓子屋さんで400円って結構な量になっちゃうね」 梓「確かにそうですね。駄菓子屋さんにこだわらずに普通に買いましょうか」 紬「うん!」 ・・・ 紬「結局いっぱい買っちゃったね」ガサガサ 梓「ムギちゃんは買いすぎです」 紬「だ、だってどれもおいしそうなんだもん」 梓「クスッ。さて、次はお弁当ですね」 紬「うん。力入れて作らないと!」 梓「もう今からワクワクしてます!」 紬「私も!早く明日にならないかなぁ」 梓「みんなも準備に忙しそうですね」 唯憂! チーン 唯「憂、焼けたよー」カチャ 憂「うん。おいしそうだね」 唯「ふっふっふ、お菓子買うより作った方がおいしいもんね」 唯「ねぇ、味見していい?」 憂「1枚だけだよ」 唯「えへへー。やっぱり憂が作ったクッキーはおいしいなぁ」サクサク 憂「お姉ちゃんと一緒に作った、だよ」 唯「そだね。ほら、憂も」スッ 憂「・・・うん。おいしいね」サクッ 唯「ねっ!」 律澪! 澪「そろそろ起きろ。買い物行かないと」 律「・・・疲れた。もう立ちたくない」 澪「まったく、だらしないぞ」 律「朝まで盛りやがって。性欲怪人め・・・」 澪「だって久しぶりの律の部屋だし」 律「・・・」 澪「じゃああと1時間な。そしたら買い物に行こう」 澪「律のハンバーグ食べたいし」 律「・・・うん」 純! 純「あははっ」パラパラ 純「・・・」 純「・・・はぁ、漫画読み終わっちゃった」 猫「ニャー」 純「おっ、よしよし」ナデナデ 純「餌あげたら明日の準備でもするかな」 純「明日は大人しくしてるんだよ。いいね?」 猫「ニャ?」 ―――― 紬梓「ごちそうさま」 紬「今日は私が片付けね」 梓「はい。ではてるてる坊主の準備してますね」 紬「楽しみねぇ」カチャカチャ ・・・ 梓「では始めたいと思います!」 紬「わー」パチパチ 梓「さっき買ってきた白い布を四角く切って」 紬「う、うん」チョキチョキ 梓「ティッシュを丸めて」 紬「」クシャクシャ 梓「さっきの布で包んで、リボン結んで」 紬「こう?」キュッ 梓「顔書いて出来上がりです!」 紬「簡単ね」カキカキ 紬「できた!」 梓「(ちょっと眉毛が太いような気が・・・)」 梓「かわいくできましたね」 紬「これをもっと作ればいいのね?」 梓「はい。私も作ります」 紬「なんかアルバイトみたいで楽しいね」チョキチョキ 梓「まるで内職です」 ・・・ 梓「・・・ふぅ。布なくなっちゃいましたね」 紬「ちょっと小さくなっちゃったけどこれで最後ね」 紬「ふふっ、ちっちゃくてあずにゃんみたい」 梓「あとはこれをベランダに吊るせば終わりです」 紬「よいしょ、これでいい?」キュッ 梓「はい。ありがとうございます」 紬「明日晴れますように」 梓「晴れますように」 梓「・・・よし、これでもう安心ですね」 紬「うん!あとはお風呂に入って寝るだけね!」 梓「明日に備えて早めに寝ますよー!」 紬「おー!」 ・・・ 梓「」ゴクゴク 梓「・・・ふぅ。日課も終わったところで寝ましょうか」 紬「うん。お弁当の仕込みもしてあるし、荷物も準備してあるし・・・」 梓「問題なさそうですね」 紬「そうね。じゃあ寝ましょう」 梓「んしょ、・・・楽しみで眠れなくても無理やり寝ましょうね」 紬「う、うん・・・」 梓「では、おやすみなさい」チュッ 紬「おやすみ」 紬梓「スゥスゥ」 次の日! チュンチュン、チチチ 梓「・・・はっ!」ガバッ 紬「」スゥスゥ 梓「・・・6時。寝坊した夢見た・・・」 梓「ふぅ。ちょっと早いけどムギちゃんも起こして用意しよう」 梓「ムギちゃん、朝ですよー」 紬「・・・んう、あと5分」 梓「・・・5分ですね。5分経ったらまた起こしにきますからね」 紬「・・・うん」ムニャ 梓「やっぱり楽しみで眠れなかったのかな?」 梓「普段なら起こすけど、今日は特別に・・・」 梓「・・・さて、顔洗って朝ごはんの準備からだね!」 ・・・ 紬「ごめんね。一人で作らせちゃって・・・」 梓「いえいえ。にしても寝坊なんて珍しいですね、うまく寝れなかったんですか?」モグモグ 紬「・・・うん」/// 梓「ふふっ。楽しみにしてましたからね」 紬「お弁当は私が作るからね!」 梓「独り占めはダメです。私も作りますからね」 紬「でも・・・」 梓「一緒に作った方がにおいしいって、知ってますよね?」 紬「・・・そうね。一緒に作ろうね!」 梓「はい!」 梓「それに一人じゃちょっと時間厳しいかもです」 紬「・・・ごめんなさい」ショボ 梓「あっ、別に責めてるわけじゃ・・・」アセアセ ・・・ 紬「・・・ふぅ。お弁当完成」 梓「つまみ食いしちゃダメですよ」 紬「もう。しないわよ」 梓「ふふっ、すみません。他の準備もできましたよ」 紬「うん。ちょっと早いけど出発しようか」 梓「そうですね。企画係が最後じゃかっこつかないですから」 紬「じゃあ最後に戸締りと火の元の確認!」 梓「了解です!」 ・・・ 紬「これで大丈夫ね」 梓「はい。てるてる坊主も仕舞いました」 紬「では!」 紬梓「いってきます!」 パタン 8